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私の読みたいお話(1)

私の好む物語のパターンは、だいたいこんな感じです。

主人公は落ちこぼれ、または大きな挫折を経験している

まず、私が人生の落ちこぼれです。下の記事でも書きましたが、天才よりも落ちこぼれの方が身近ですし、誰からも共感を得られやすいキャラクターなのではないでしょうか。

大きな挫折を経験した人や、子供時代にいじめられた経験のある人なら、他人の痛みが分かる人になれるでしょう。私の書く小説でも、何度もタイトルを変えていますが「主人公が落ちこぼれ」という部分は変わっていません。

一方で天才には、天才ならではの孤独や苦しみもあるのでしょう。多くの人には縁遠いかもしれませんが、理解されないという部分は想像できますね。

主人公だけのチート能力は無し

現実にそんな都合のいいものはありませんね。特殊能力ばかりに注目してしまうと、よほど実力のある作者でないとキャラ個人の描写が薄くなってしまいがちに思われます。

超人的パワーを持つアメコミヒーローたちでさえ、人間的な悩みを持つ存在として描かれていますね。現代版ギリシャ神話です。アメリカ人は固有の神話を持たないからスーパーヒーローが好き、というお話をどこかで読みましたが、納得できる解釈だと思います。

代わりに私が好きなのは「実は誰にもすごい能力がある」です。平等に。私の小説「8時間戦記」シリーズでは、人類全員が毎晩、精神だけ異世界転移しているというアイデアを採用しています。あなたが夢だと思ってるのは、異世界での冒険談なのです。ちょうどSF映画「アバター」のように。

「ネカ魔女たちの8時間戦記」では、眠っている人たちの身体から自然に抜け出た精神体が「夢見の技」という魔法の一種で、オンラインゲームのようなアバターに変身する設定となっています。

そして冒険に向かう先の世界は、夢を見る人の数だけ無数にあります。みんなそれぞれ、波長の合う世界は違います。そこに不毛な出番争いは無かったはずなのですが…?

転生もしない、その代わり…

いくら辛い人生だからって、世の中が閉塞感に満ちていたって。そう簡単に今の人生、投げ出してたまるかと思います。

異世界で第二の人生をと言いますが、では今いる世界で人生をやり直すのはもはや不可能なのでしょうか。そんなことはありません。

異世界への転生だと、ヒーローズ・ジャーニーにおける最後の重要ステップ「日常の世界への帰還」が不可能になってしまうじゃありませんか。これがあるから、人は成長し現実の世界を変えていけるのです。

「夢を渡る」世界観なら、誰でも平等にチャンスがあって。日常の世界にも戻ってこれます。夢だからと、多くの人は異世界での記憶をほとんど忘れてしまうのでしょうけど。もしかするとそれは無意識のうちに、ステイホーム時代の心の癒しになっているのかもしれませんね。

この壮大な世界観は、とても私ひとりで描けるものじゃありません。願わくば異世界転生ものに代わる新たな定番として、広まってほしいものです。

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