割れないスミ入れを、アクリジョンと水性ホビーカラーで比較する
とあるプロモデラーのブログで、割れないスミ入れというテクニックを知りました
これを最近試していて、非常に良いテクニックだと思いました。
匂いが少なく、割れる心配がなく、ふき取りしやすく、重ね塗りもできる…
水性系の塗料でメジャー(入手が容易性)な塗料として、水性ホビーカラーと、アクリジョンがあります。
これらの塗料の違いで、この割れないスミ入れに差が出来るのかを確認したいと思い、テストしてみました。
結論
先に結論から言うと、
今回の検証の限りではアクリジョンと、水性ホビーカラーに差はない。
ただし、ラッカーなど上塗りするならアクリジョンの方に分があるかも…
という結果になりました。
テスト内容
比較をしやすいように、差異を塗料のみとしました。
以下は2種で塗料で共通させています。
塗料 : 溶剤 は、2 : 8(今回の場合塗料8.5g, 溶剤34g)
塗料に溶剤を加えた全体量に対する20%分のマジックリンを加える(今回の場合8.5g)
この手順でできた2種の塗料に対して、
0.15mm, 0.5mm, 1.0mm のスジボリに対してスミ入れを行う。
(伸びの良さと、広い幅に対する隠ぺい力の比較)はみ出た部分を、マジックリンを染み込ませた綿棒でふき取る
(ふき取りやすさの比較)つや消しラッカー塗料で上塗りする
(ラッカー上塗りに対する耐性)
を行いました。
テスト結果
まず、プラ板に3種のスジボリをしてスミ入れを行いました。
(カッティングマット汚くてすいません…)
伸びの良さと、1mm程度の幅に対する隠ぺい力はどちらも同程度でした。
次に、ふき取りを行いました。
マジックリンを原液のまま綿棒に染み込ませ、ふき取りを行っています。
若干、アクリジョンの方がふき取りに力を要するかなという印象でしたが、
大差はありませんでした。
最後に、ラッカーのつや消し塗料を吹き付けました。
気持ちやり過ぎなくらい吹き付けています。
アクリジョンはラッカー上塗りに対して耐性があり、水性ホビーカラーは無いと聞いていたので、この比較は差が出るかと思いましたが、両者、溶けることなく残りました。
まとめ
今回の比較からは、アクリジョンと水性ホビーカラーに差はない結果となりました。
ただし、Mr.Hobby公式から、塗料の上塗りについて、水性ホビーカラーはラッカーの上塗りにやや弱いとされているので、安全とって、アクリジョンの方に分があるかなと個人的には思っています。
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