渋民の良さ


長いこと住んだ土地で

そもそも妻が先立って住んでたアパートに私が転がり込んだカタチからスタートした。


アパートは1階で1LDK。

最初は普通にオセフだったのが、気付いたら彼女になってて嫁になった部屋。


元々栄養士は持っていたし、それで働いていたけど、もっと楽な暮らしがしたくて、国家試験を通過するまで、頑張ったお部屋なんだ。


トイレ、洗面所、キッチンのありとあらゆる壁に、暗記物の張り紙を貼りまくったから、


剥がしたあとがちょっと残ってる、思い出深いお部屋でもある。


思い出深いと言えば、


なんとか国試に受かって、試行錯誤したけどセンス無くて、プロポーズしたのもこのお部屋だし


お義母さんが亡くなった時に、付き添っていた数ヶ月間を空けていたのもこのお部屋。


たった1回だけど、ガチでケンカしたのもこのお部屋だ。


近くにスーパーセンター、郵便局、消防、市役所、なんでもある便利なところ。


歩いて行ける寿司屋さんや飲み屋さんも少しある。


石川啄木という、天才なのかクズなのかわからない人の出生地で、


たくちゃんカードとかいうポイントカードが独自で横行してる親近感もある。


我々夫婦にとって、すごく思い出深い土地になる。


そんな渋民という盛岡であって盛岡でないような土地から、いよいよ引っ越さなければいけなくなった。


私が車を運転出来ないから、より駅の近くに、奥さんが妊娠できたら、より病院の近くがいいということもあって、


少し街中に引越しする。


寂しいけど、推進力でマイナスをプラスに変えるためにも、渋民を離れる。


お世話になったし忘れないようにここに書いとく。


上の階の足音などは常人だったら苦情入れてたであろうレベルだったけど、我々夫婦には効かなかったし、この寛容さは全国民に持ってもらいたい。マジでピースだ。


これから新しい生活が始まるけど

奥さんは不安がっているけど

この新芽みたいな気持ちも

大切に経験値の一部にしていきたい。


『渋民』


字面がめちゃくちゃかっこええって。


次は『青山』


こりゃまた字面がかっこええ。

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