自作マダミスが300本以上売れたので、成果が出た理由を振り返ってみる

ーーーーー22年1月22日追記ーーーーー
本作品の売上が500本達成いたしました。多くの方々に手にとっていただき、嬉しい限りです。ありがとうございます。
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ちょうど1年ほど前にリリースしました拙作マーダーミステリー「社畜マーダーミステリー ブラックナイトスレイヴ」のダウンロード売上本数が、2021年5月4日時点で329本突破しました。まずはご購入いただいた皆様、遊んでいただいた皆様、本当にありがとうございます。今回はその数字を元にいろいろと考えた内容を共有したく記事にしたためることにしました。

藤野はこの売上をどう見ているか

まずこの300本オーバーという売上数量ですが、私としては快挙と言っていい数量であると、手前味噌ながら申し上げておきます。リリースした当時は「50も売れりゃ上々だよな~」くらいに考えていました。本当に。

もちろん、もっと著名なマーダーミステリーの売り上げはこんなもんではないはずでして、恐らく一般的にこの数字は「まあ売れているけどもっと上はたくさんいるよね」という評価になるのではないでしょうか。

自分としては快挙、という評価をしている理由が2つほどあります。

まずひとつ目は、制作に携わったのが自分ひとりだけという点。協力をいただいたのはテストプレイヤー以外には誰もおらず、ゲームの構成からテキスト、ビジュアルのデザインまですべて藤野のみで作ったものになっています。このメリットは、有体にいってしまうと売上が全て自分のモノになる、という点ですので、相対的に売り上げ本数の評価が上がるものと考えています。

もうひとつの理由は、拡販のためにコストのかかる施策をほとんどしていない、という点です。例えば大物Youtuberにプレイしてもらうとか、お金を払って綺麗なビジュアルを用意して目を引くようにするとか。実は今作では意図的にそういったことはしておらず、コスト(手間と金銭)の削減をしていました。

こじんまりと

では(少なくとも自己評価では)売れたその理由はなんなのか、分析してみたいと思います。

売れた理由①:キャッチーなテーマを選んだ

本作は「社畜」たちによる物語となっています。社畜というのはまさに日本人にとっては凄く身近な存在(こういうのも凄い嫌なんだけど)となっており、とっつきやすさを感じてもらえた、というのは大きな要因としてあると考えています。

特にこの社畜テーマというものは、TRPGやボードゲームではしばしば取り上げられ話題になっていることを知っていましたので、その実績からも目を引くことができるんじゃないか、という感触がありました。

売れた理由②:配信OKとした

本作は企画の根っこの部分から「放送配信向けにしよう」というコンセプトで進めてきておりました。それはキャッチーなテーマやゲームデザインに反映されているだけでなく、作品として「ルールさえ守れば誰でもネタバレ込みのプレイ配信できますよ」というアナウンスをしていました。

その甲斐もあっていくつかのYoutubeチャンネルで取り上げていただきまして、最近では「BSS山陰放送ラッテチャンネル」様にプレイ動画を投稿していただくことができました! 「会社内で殺人事件」というコピー、まさに意図していたような扱い方をしていただいています、本当にありがとうございます。

そして、このような取り上げ方をしていただくと、その直後に何本か売れているのを観測しています。

ネタバレ有りにしたら

面白そう、自分もGMがしたい、ということでご購入いただけていたら、これほど嬉しいことはありません。重ね重ねありがとうございます。

売れた理由③:買ってくださいとお願いした

現在も勢いが衰えないコロナの脅威ですが、それが日本で認識され始めたのは拙作の公演型作品であるSFマーダーミステリー ドクター・テラスの秘密の実験をリリースしてからほんの数か月後のことでした。対面でしかできないため、どうしても公演数が減り、キャンセルも少なくなく。思っていたほどの公演数を打つことができなかった、という実態がありました。

そのような悔しい背景があったことも含め、ブラックナイトスレイヴに関しては素直に「買ってくれると嬉しいです」というメッセージを各キャラクターの設定書の最後のページに付け加えさせていただきました。

これはもうただのお願いでしかなく、何も頭のいい施策ではなかったと思います。がっついており不快に思われた、という方ももしかしたらいるかもしれません。しかしながら、これも肌感覚なのですが、Twitter上で遊んだ方の感想Tweetが出回っている直後に何本か売れる、という現象を観測していますので、ある程度の効果はあったものと思っています。マダミスプレイヤーの心の優しさを感じる次第です……。

反省点もある:タイトルの付け方

ただし、反省点もいろいろあります。その中のひとつを挙げると「タイトルをもっと分かりやすいものにすればよかった」というのがあります。

というのも、表記ゆれが凄く多いんですね。正式には「ブラックナイトスレイヴ」ですが「ブラックナイトスレイ」という記載をしているのをTwitter上でめちゃめちゃ多く見かけます。半分くらい間違えられます。妙に発音にこだわってしまったために、検索のしづらさという代償を得ることになってしまいました。そもそも全部カタカナで長いってところがアレかもですね。個人的にはかっこよくて気に入っているのですが。

分かりやすい

そうすれば、もっと検索に引っかかって多くの人にリーチできていたかもしれません。

それでは以上で、本記事を終わりとしたいと思います。年内に500本いけるといいなー!

お報せ:自身のHP作りました

自身のマダミス周りの活動をまとめて見れるように、ホームページを作成しました。完成度はいまひとつですが、まあまあおしゃれなデザインにはなったかと思いますので、是非遊びに来てください。

それではまた。

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