『水曜日のダウンタウン』いい人すぎる十文字幻斎先生
エキレビ!で今週のテレビを振り返る連載がはじまりましたー。
タイトルロゴは安定のまつもとりえこさんですよ。タイトルしか伝えてないのに「全員集合」と「スターどっきりマル秘報告」みたいな感じなっててめっちゃ嬉しい。さすがすぎる…。
もともとエキレビ!ではテレビ関連の記事を書いてたんですけど、「いつでも書いてよい」という懐の深さに甘えてしまって、最近書けてなかったんです。
ここに来てエキレビ!が10周年を前に連載コラムを作る機運が高まり、これは…!とお願いした次第。自分を追い詰める意味もあるのでした…(それなのに1回目であんなにぎっちり書いちゃった。自分で自分のハードルを上げてる)
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で、連載では「今週のテレビ振り返り」的なざっくりテーマなんですけど、そうなると「これも書きたかった」みたいなのもあって。『水曜日のダウンタウン』(7月3日放送)の「おぼん・こぼんでも催眠術さえあれば仲直りできる説」もそう。催眠術師の十文字幻斎先生がとにかくいい人だったんですよ…!
もともと不仲にもかかわらず解散どっきりをしかけられ、その険悪さを轟かせたおぼん・こぼん師匠。今度は「目の前の人が愛おしくなる」催眠術をかけて、仲直りさせようという。
催眠術をかけるのは番組ではお馴染みの十文字幻斎先生。かつてクイズ王の古川洋平さんを「トマト」しか解答できないようにするなど、番組からの信頼が厚い催眠術師である(松っちゃん曰く「この番組、催眠術に頼りすぎ」)
で、おぼん師匠、こぼん師匠それぞれ別室で催眠術をかけ、「パンチDEデート」方式でご対面するんだけど、まぁ2人とも催眠術にかかってないんですよ。しかもご対面はドッキリだったので、2人とも機嫌を損ねちゃう。こんな現場誰も居たくないのに、部屋に残されてるのは十文字幻斎先生ひとりだけ…!
でも十文字幻斎先生が食らいつくの。こぼん師匠に「仲直りというわけにいかないですか」と呼びかけて、おぼん師匠の「一言謝ればいいのに」を受けて、こぼん師匠に「一言ごめんでもダメですか」と食い下がる。
こぼん師匠が怒って部屋を出て行くと、ついて行って廊下にでる。そこで別室でモニタリングしていたナイツと鉢合わせして、こぼん師匠とナイツは別室へ。それを廊下から泣きそうな顔で見届けた十文字幻斎先生は、おぼん師匠のところに戻る。
ひとり部屋に残されたおぼん師匠は「こんなにしてもらったのに情けない」と泣き出してしまう。片膝をつき、おぼん師匠と視線を合わせながら、「お二人は日本一の漫才師ですよ」と優しく慰める十文字幻斎先生…!
おぼんこぼんが対面した段階で、もう催眠術は全く関係ない。怒って部屋を出る大御所と、自らを省みて泣き出してしまう大御所を同時にケアしないといけないなんて、どんな芸人でも大変でしょ…! いい人すぎないですか…!
その後、おぼん師匠のもとに来たナイツが「ダウンタウンさんの番組で…」「松本さんが…」とダウンタウンに責任転嫁する流れも、スタッフが変なタイミングで差し出したおしぼりに「おしぼり投げたろか!」と笑いで返したおぼん師匠の意地も最高でした。
ここまでやられているのにオンエアを許してくれんだから「仲が悪い」を超越したなにかがあるんだろうなぁ。
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