マガジンのカバー画像

本の紹介

87
手持ちの本について紹介していきます
運営しているクリエイター

#ノンフィクションが好き

美術鑑賞で"目の見えない人"と"見える人"が歩み寄る~川内有緒著『目の見えない白鳥さ…

以前の拙稿『"目が見える"からこそ「世界の片面"すら"見えない」……だから歩み寄れる』で、伊…

アンマchan
2年前
1

「落語をやってください」~ 十代目柳家小三治師匠を支えた言葉

人間生きてりゃ誰しも、事あるごとに思い出すー迷った時に指針になったり、苦しい時の支えにな…

アンマchan
2年前
4

クリエーターにとっての「ブロックチェーン」

2020年7月10日の朝日新聞朝刊「文化・文芸」欄に、「note」についての記事が掲載されていた。 …

アンマchan
3年前
1

仮想通貨(2008年11月1日に想いを馳せて)

2020年10月22日の Yahoo!ニュースに『ペイパルが暗号通貨に参入、ビットコイン急騰…「もう後…

アンマchan
3年前
1

東京五輪女子バスケット銀メダルに想う~深田祐介著『フライング・ラビッツ』より~

2021年夏。 試合を見ながら、何度泣きそうになっただろう。 平均身長176センチの小柄な日本代…

アンマchan
2年前
2

阿古真理著『小林カツ代と栗原はるみ 料理研究家とその時代』から見る、戦後の女性史…

2022年2月10日配信のオリコンニュースに「1974年4月から48年間続いた料理番組『おかずのクッキ…

アンマchan
2年前
1

2020年代の若者のストレス?~稲田豊史著『映画を早送りで観る人たち』~

2020年代に入って「ファスト映画」「倍速視聴」といった言葉を聞くようになり、今や説明が不要なほど(言葉上は)一般的なものとなっているとも思える。 そのような所謂「時短視聴」で映画やドラマを視聴することについて、個人的には批判的な立場だが、本稿の主旨はそこにない。 そもそも、映画・芝居鑑賞が趣味の私自身、家でそれらの映像を見る際には、倍速視聴こそしないものの、一部を早送りしたりしているのだから偉そうに(一般的・伝統的)正論をぶつことなどできない(だから私は、お金と時間を使

コロナ禍で「夜の街」を翻弄したのは誰か?~甲賀香織著『日本水商売協会』~

新型コロナウイルス(COVID-19)による世界的混乱から少しは落ち着きを取り戻しつつある2022年、…

アンマchan
2年前
6

フィンランド人女性が清少納言の謎を追う「サスペンス劇場」~ミア・カンキマキ著『清…

外国の生活や文化を経験した人が口にする常套句に「日本人は自分の国の歴史や文化について知ら…

アンマchan
2年前
11

ページを捲って世界のホテルに泊まる~浦一也著『旅はゲストルームⅢ』~

コロナ禍でなくても、海外はおろか国内旅行でさえ腰が重く、いざ旅へ出掛けてもお酒を飲むのが…

アンマchan
2年前
4

作家・小川洋子氏が見た「ポッキー」の世界

11月11日は、『「1111」が4本のポッキーあるいはプリッツに見えることに由来』(出典:Wikipedia…

アンマchan
2年前
2

「エアチェック」が青春だった~恩藏茂著『『FMステーション』とエアチェックの80年代…

1970年生まれの私が過ごした10代は、そのまま1980年代に当たる。 まだインターネットなんてな…

アンマchan
2年前
3

伝えられない苦しみ~近藤雄生著『吃音』~

「東京2020 パラリンピック」が開幕した。 日本の夏の終わりを告げる恒例の「24時間テレビ 愛…

アンマchan
2年前

SNS時代のグルメを想う~谷口桂子著『食と酒 吉村昭の流儀』~

インターネットやSNSが出現し、市井に暮らす普通の人々が気軽に食についての情報を世界中に発信できるようになった。 我々にとっては、それまで知ることができなかった食べ物や飲食店を発見できるだけでなく、実際に食したりお店に出向く前に凡その情報(メニュー・価格・味、お店の雰囲気・評判など)から判断できるため、「大ハズレ」の痛い目を見ることも少なくなった。 だから、それ自体とても良い進化だと思う一方、本当にそれで良いのか、とも考えてしまう。 「食」とは、本来「生」に直結した人間の欲