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木曜日の読書

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記事一覧

プリンセスが歩く京都の「通り」~彬子女王著『新装版 京都 ものがたりの道』~

年に何度か京都に行く。 と言っても観光ではなく、この"note"でも何度も書いているとおり、行…

アンマchan
3日前
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電気系エンジニアは面白く読める。ヤオヤから辿る電子楽器の歴史~田中雄二著『TR-808…

2024年10月4日夜、NHK-Eテレにて「星野源のおんがくこうろん」という番組が再放送された(初回…

アンマchan
10日前
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三谷一夫編著『俳優の演技訓練 映画監督は現場で何を教えるか』

私はこの"note"で舞台や映画の感想を書いているが、「俳優の良し悪し」を評することがほとんど…

アンマchan
2週間前
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吉田ルイ子著『ハーレムの熱い日々』

2024年10月5日付朝日新聞夕刊の「惜別」欄に、同年5月に亡くなったフォトジャーナリスト・吉田…

アンマchan
3週間前
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2024年9月27日~10月1日 酒。読書。観劇。それだけ ~毎年10月1日は「日本酒の日」~

私の「note」のプロフィールは、『酒。読書。観劇。それだけ』とそっけない、というか投げやり…

アンマchan
1か月前
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「劇評」を書く人必読~西堂行人著『新時代を生きる劇作家たち 2010年代以降の新旗手…

この"note"やSNSなどに「劇評(というハッシュタグを付けて)」書く人必読の本だと思う。 何故な…

アンマchan
1か月前
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加納 土著『沈没家族 子育て、無限大』

少し前に観た映画『石がある』(太田達成監督、2024年)に、川原で一心に石切りをする得体の知れない男が登場する。 未経験だという演技がこれまた怪しさを増している彼の名は加納土。もちろん本名だ。 演技未経験で俳優ではないとはいえ、彼は「映画」と無関係な人ではない。 彼は『沈没家族』というセルフドキュメンタリー映画を監督し、2017年のPFF(ぴあフィルムフェスティバル)で審査員特別賞を受賞した。 映画はその後、『石がある』と同じポレポレ東中野で上映された。 私は悔しいかな映画

濱口竜介著『他なる映画と 2』

この"note"やSNS、ブログなどネットメディアが発達したおかげで、我々一般の映画好きが感想や…

アンマchan
1か月前
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映画『きみの色』を観て思った取り留めもないこと…(感想に非ず)

「合宿」の夜、人に色が見えると告白したトツ子の顔はロウソクの炎に照らされ赤く染まっていた…

アンマchan
1か月前
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森田真生著『僕たちはどう生きるか めぐる季節と「再生」の物語』

以前の拙稿で、初めての「緊急事態宣言」が始まった頃に軽いネットニュースなどで若者を中心に…

アンマchan
2か月前
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2024年8月12日~8月15日 酒。読書。観劇。それだけ in 京都

私の「note」のプロフィールは、『酒。読書。観劇。それだけ』とそっけない、というか投げやり…

アンマchan
2か月前
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柴崎友香著『かわうそ堀怪談見習い』

2024年夏。 暑い……というか、もはや熱い。 古来より日本の「納涼」の定番のひとつに「怪談」…

アンマchan
2か月前

「言論の自由」だけではない~國分功一郎著『目的への抵抗』~

2024年春、新手政党の、党首を含めた党員数名が選挙を妨害したということで逮捕されたらしい。…

アンマchan
3か月前
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映画『ふたごのユーとミー 忘れられない夏』を観ながら思い出した。漫画『CIPHER』、小説『ハッチとマーロウ』

映画『ふたごのユーとミー 忘れられない夏』(ワンウェーウ・ホンウィワット&ウェーウワン・ホンウィワット監督。タイ。2024年日本公開。以下、本作)を観ながら、色々なことを思い出していた。 恋をするって、相手に触れたいと思ったり、顔や仕草や匂い、話し方や癖を(半ば理想化した形で)思い出して、一人キュンとしたりすることだったな、とか、1970年生まれの私はこの双子と同じくらいの年齢の時に「30歳まで生きられないんだなぁ」と自身の運命について考えたなぁ、とか(その後、1986年に