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実生活と、世の中の知識をつなげていく作業

2021年10月27日

「こどもイノベーター塾」に、小学校1年生、2年生、3年生、4年生、
5年生が集まりました。


学校でも縦割りの活動はありますが、それは掃除であったり、イベント
ごとであったりで、一緒に「学ぶ」ということはなかなかないことです
よね?

 
どのように授業が進んでいるのか、その一端をお伝えできればと思います。
今回は「なぜ?と思う理科の疑問を解消しよう」というテーマでした。
ポイントは、生活の中の実体験と結びつけて考えるということです。
例えば、「気候変動が進んでいて、結果として、大雨の日が多くなった」
と伝えると、大人は実感がありますが、6歳児には実感がないかもしれません。


でも、プールでは湯気は見えないけど、お風呂では湯気が見えるという体験はあります。


・暖かくなると、湯気が増える
・湯気が増えると、空気の中の水が増える
・空気の中の水が増えると、雲の中の水も増える
・そうすると、たくさん雨が降る


そうやって整理していくと、分かってくるのです。
次に取り組んだのは、難問でした。


「食べ物はなぜ腐るのか?」を解明しようとしたのですが、
そもそも「カビたパン」を見たことがない参加者が約半数。
ご両親がしっかりされているということなのですが、実体験がない
ことをどうやって学ぶのか?という大きな課題があります。


子供向けの解説をみても、「細菌が食べ物を分解して…」みたいな
説明があり、小学校1年生にはちょっと難しい。
でも縦割りのメンバーで教えあい、学びあいをすると、こんな課題もクリアできるのです。


「分解ってなに?」って聞くと
2年生が「わけること」と言いました。


そこで、「じゃあ、ここにパンが1つあったとしよう。これを半分にちぎって、わけてあげることにしますね。これは分解かな?」と聞いてみると
「ちがーう」と意見がでます。


そこで4年生がいいます。
「分解は、こなごなにすることだと思う」
その意見に触発されて、3年生がいいます
「食べ物が分解されると、胃液でとけてドロドロになるんだよ!
前に○○したときに、口からドロドロのがでてきた」
と発言がありました。


そうやって、「そうか!分解というのはこなごなにして、ドロドロに
することなんだね」と自分がわかる言葉で理解が進むのです。
そうやって、菌が食べ物を分解する。菌も生きているので
ウン○をする。そうやって見た目もニオイも変わっていく状態が
腐っていくことなのだと分かったのです。


実生活と、世の中の知識をつなげていく作業は、本当に楽しいものです。


次回は、戦国武将を分析します。
歴史の一時代を築いた人、もうちょいのところで終わってしまった人。
いったいどんな違いがあるのかをみんなで考えていきます。


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https://www.kodomo-innovator.com/

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