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イノベーションプラス誕生秘話

🗣 こんにちは、イノベーションプラス広報チームです。
noteにて弊社のことを発信していく「PLUS MAGAZINE」!
今回は、創業にまつわる情報と合わせて「イノベーションプラス」の誕生秘話について語っていきたいと思います。
今回も広報チームの監修のもと、弊社代表取締役の小坂に執筆していただきました!🎉ぜひ最後までご覧ください!

▼ 会社を作ろうと思ったきっかけ

2006年、古巣のAT&Tの社長から、Vodafone Japanが苦戦しているので、新事業コンサルタントとして、参画してほしいと依頼され、半年間、六本木ヒルズに出向き、新規事業のコンセプトシートを書てはイギリスに送っていました。
そんな中、「サービス品質が悪い、ネットワーク品質も悪い、人気もないサービスのユーザを増やしてくれ!」と、
そこで、AT&T時代に複数のプロバイダーと相互接続したことを思い出し、モバイルサービスでも同様のことをすれば仮にもユーザは増えるだろうとコンセプトシートを作成したところ、イギリスから、
「それは、MVNO(Mobile Virtual Network Operator)と言うんだよ。日本で展開してくれ!!」と返事が来てしまった。
“縁て、おもしろい。”
MVNOと言われても、やるやついないだろう。。と思いながら、DMLの元同僚のジャスティン・スカルポーンさん(当時ディズニージャパンVP)を表敬訪問し、とりあえずMVNOの紹介をしたら、なんと!!その場で“やる!”と言われ、まさしく前週にUSのESPNというディズニーのスポーツチャンネルの会社がMVNOを開始し、“日本でも始めろ!”という指示が来ていたと伝えられました。
しかし、そこから大変な展開となりました。 簡単にいうと、通信会社の子会社を作るような話で、なんと2008年に90億円かけて「ディズニーモバイル」が生まれたのです。
一大プロジェクトを外部コンサルが事業開発担当して、社内を駆け回り、各部署を説得し、詳細設計まで行って、コンサル契約は終了してしまいました。。
私のなかで悪い虫が動き出します。 「日本でMVNOを創れる人は自分しかいない。絶対儲かる!!」と、
そこで、ケイタイ研究家の木暮裕一氏とMVNO向けコンサルティングファームとして、「INNOVATION PLUS」を設立することになりました。

▼ “INNOVATION PLUS”の由来知ってますか?

突然ですが、みなさん、「INNOVATION PLUS」という社名の由来を知っていますか?
新しい事を切り開く”創造”という言葉が好きで、青年の憧れの会社であるIDEO社の創業者のトムケリーさんの著書から感銘を受け、「INNOVATION」=「アイディアをビジネスで成功させる」をお客様にプラスしていきたい!という願いから「INNOVATION PLUS」という社名にしました。
(2007年に日本で社名に「Innovation」をいれていた会社は無かったと思います。)

▼ 当初はこんなオフィスで汗水流して働いていました

「INNOVATION PLUS」設立当初は、表参道の駅前の古いビルの4階(それも階段、地下鉄から上がってくると108段の階段(煩悩の数)ではないかと噂されたくらい)にいて、東北震災を機に、青山一丁目の「青山ビル」という三菱地所の立派なビルの一番小さなスペースに移転しました。
ビル自体は、青山一丁目駅から直結の大きなビルでしたが、築40年くらいの歴史的ビル(今でもありますよ。スターバックスが1Fにあるビルです。)で、空調がひどくてね。部屋が狭いのに、スタッフが多いし、熱量が半端ない。。そんなところで汗流して働いてました。
(当時の会社のコンセプトワード”Creative魂” を大きく貼ってました。)

左:当時のオフィス(青山ビル)/ 右:当時の会社コンセプト

棚を並べて、個人BOXを用意し、大きな会議テーブルを机にしているのは、今も一緒です。
2016年、「青山ビル」のオーナーが三菱地所から、米国の投資ファンドに代わり、建物自体は綺麗にリニューアルされるのですが、狭さは変わらず、家賃は1.5倍にすると!!
当然、「こんなとこと、出ていってやる!」と言ったものの、新オフィスが見つからず、仕事そっちのけで、不動産会社さんと物件探し。。
そんな中、不動産屋さんの女子から「内緒ですけど、私の先輩が別の不動産屋にいて、キャンセル案件が出たのですが興味ありますか?」と。。藁をも掴むとはこのこと、すぐに内見したい。。「ただ、まだ工事が始まったばかりで、図面しかないのです。この図面で今日!!決めてくれれば契約できます!」と。。”今日!!、図面だけで!!

当時見せられたビルの図面(イースタン青山ビル)

当然、すぐにハンコを押しました! 2016年のクリスマスに、引っ越しをするのですが、何も無い時は、こんなに広かったんですよ! 2017年新年から新オフィスが開業しました!!(もう7年目になります。)

レイアウト前・搬入前のオフィス(まだ会議室がない!!)

▼ INNOVATION PLUSの第二の出発点

通信事業業界では、MVNO花盛り。。という具合で、設立当初はコンサル案件で溢れていたのですが、やはり日本企業は、初期費用に90億もかけられず、、50億でも投資できない。有名大手IT会社でさえ、取締役会で断念してしまいました。
1年くらいコンサルを行っていると、“ソフトバンクの孫社長がAppleから魔法の板(iPad)を仕入れ、企業にばら撒いて配っていました。企業のトップが勝手に導入した“板“は結構な金額がするものの、、導入しても、使い方がわからない!
ここが、INNOVATION PLUSの第二の出発点です。(結果的にピボット)
当初は「iPadの法人での活用がわからないのでコンサルティングしてほしい。」に対応できる専門会社のようでした。(当時、有名文具屋さんが商品カタログ(998Page)をデジタル化していました。Wi-fiなんて普及してないので、アプリをダウンロードするのに40分かかってました。)
それからというもの、法人でのタブレット活用のコンサルティング、アプリ開発がINNOVATION PLUSの主業になったのです。

▼ ”縁”が仕事に繋がることの面白さ

繋がりが増え、あるデザイナーと出会う
SONYさんとは、FeliCaつながりで、HEMS(Home Electronic Management System)、お薬手帳、ラッキータッチ案件につながります。

左から、ラッキータッチ/お薬手帳アプリ/Home Electronic Management System

また、SONYさんとAdobeさんと3社での、Adobe Air というデスクトップガジェット開発ではBMWさんや日本郵便さんの24000局の業務PC向けアプリ、さらには、i-ModeへAdobe Air搭載提案まで行いました。残念ながらi-modeへに搭載はされなかったのですが、共に提案したAdobeのご担当の方から、デザイナーをご紹介いただき、弊社UXGのグループ長として参画することになる。という、大きな大きなプレゼントをいただきました。

AppleのTVCMで放送された!(メトロタッチ)
当時、電通グループ会社である電通レイザーフィッシュの得丸社長にお呼ばれし、Microsoftの最新技術を紹介いただいた際、ダブルブッキングで偶然同席した当時メトロアドエージェンシーの田中準也さんと出会い、ユーザインターフェース(UI)のこだわりなど意気投合し、その後のメトロタッチアプリが生まれることとなりました。準也さんのそれはそれはUIに対してこだわってくれたので、、大変な開発プロジェクトだったのですが、準也さんのネットワークでApple Japanに直接ご紹介することもでき、当時のAppstoreの中の人に非常に高く評価され(鉄ちゃんが多かったのかな?)、AppleのTVCMで流すアプリ候補として米国本社に上がっていき、かの“スティーブ・ジョブス“さんにもプレビューしたそのTVCMは、日産さんのアプリとあわせ全国放送されました!(準也さん、UIをこだわっていただき、ありがとうございました!)

TVCMは本当にすごい!アプリの名前も言わないのに、CMが1回流れるごとにユーザが毎回、10,000ユーザー増えたのです!
そこから東京メトロさんの公式アプリを作ることになるのですが、東京メトロさんでは部署ごとにバラバラとアプリを作っていて乱立状態、更に公式アプリも運用されていましたが、我々に統合してほしい。と、、それから約6年の東京メトロアプリの開発・運用の物語がはじまるのです。
実は、この時点で最初のINNOVATION PLATFORMを開発していたのです。
日々、新しいアプリが生まれていくと、バラバラに扱うことが、企業としても、ユーザーとしても面倒になるだろうと予測し、アプリごとのIDを統合する「Trusted-ID」を創り、アプリを統合する”ポータルアプリ”を運用できるようにしました。
このプラットフォームをたくさん売る!つもりが、、1号ユーザーが大き過ぎました!  結果的に、東京メトロさん専用アプリプラットフォームになってしまいました。。 ただ、四半期ごとにアプリのバージョンアップを行い、更に実証実験アプリをどんどんと追加していただいたので、毎年、たくさんの費用をいただけるありがたいお客様でもありました。
外国人旅行者向けの多言語アプリや、最初はJR東さん、東急さん、東京メトロさんの3社でアプリ連携をしたのですが、今では関東12鉄道のアプリが連携されるまでになりました。
最終的には200万ユーザ登録まで行きました。普段のアクティブユーザーも大いのですが、トラブルや台風などで電車が止まったりすると、たちまち数十万ユーザーが飛び込んでくるので、台風が来たりすると心配で眠れませんでしたね。そんな運用をエンジニアのみんなが大変がんばってくれました!
そんなこともあり皆で大変な思いをして運用してきた東京メトロアプリも、2021年3月に運用は交代いただいのですが、現在もどんどん使いやすいアプリに進化しています!

それ以降も、ありがたいことに色々な方と関わる機会が増え、沢山お仕事をいただくことができましたが、詳しい話は、別の機会に紹介しましょう!

ここまでイノベーションプラスの歴史ついて語ってきましたが、みなさんいかがでしたか?
ほとんどの方が知らないことばかりだったと思いますが、スタッフ皆んなの苦労があってこその今があると思うので、大変に感謝しています。

これからのイノベーションプラスもどんどん進化していくので、皆さんもどうぞ、ご期待ください!

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