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読書メモ「KPIマネジメント」

1.目次

第1章KPIの基礎知識
第2章KPIマネジメントを実践するコツ
第3章KPIマネジメントを実践する前に知っておいてほしい3つのこと
第4章さまざまなケースから学ぶKPI事例集
第5章KPIを作ってみよう

2.読書メモ

第1章KPIの基礎知識
 01KPIって何ですか?
  ・事業を数字で見ること、たくさんの数字を管理することはKPIではない
  ・KGIは最終的な目標数字
  ・KPIは事業成功の鍵を数値目標としてみること。
  ・事業成功が何なのかわかっていないとKPIマネジメントは始まらない。
  ・KGI、CSF(最重要プロセス)、KPIはKPIマネジメントで重要な3指標
  ・関係者間でゴールの認識がずれていることがありすり合わせは重要
  ・CSFは現場でコントロール可能なもので最も重要なプロセス1つ選択
  ・期末にKPIを達成していればKGIも達成できている。
 02ダメダメKPIの作り方でありがちなこと
  ・たくさんの数値目標を設定している。
  ・現場でコントロールできない指標をKPIとして設定している。
  ・先行指標ではなく遅行指標を選択している。
  ・できるだけ旬なできれば現在、この瞬間の数値把握が重要
  ・KPIとCSFが連携できていない。
 03どうやってイケてるKPIを作ればよいのか?─KPIステップ①・②
  ・KGIの確認と現状ギャップとの認識。目的地の明確化。
 04プロセスの確認・モデル化─KPIのステップ③
  ・自社のビジネスを数式としてモデル化する。
 05絞り込み(CSFの設定)─KPIのステップ④
  ・定数と変数を分ける。
  ・定数は変化しないため変数からCSFを選択する。
  ・CSFを選択するのに数値をプロセスに従い因数分解する。
 06目標の設定──KPIのステップ⑤
  ・CSFを見るけることが重要でそれができればKPI設定は簡単。
 07運用性の確認──KPIのステップ⑥
  ・運用は整合性、安定性、単純性がポイント。
  ・整合性はロジックの正しさ。理屈が通るか。筋が通るか。
  ・安定性は数値が安定的に取得可能な値になっているか。
  ・単純性は現場のメンバーを含め誰もが理解可能となっているか。
 08対策の事前検討とコンセンサス──KPIのステップ⑦・⑧
  ・数値が悪化した場合の対策を事前に決めておく。
   対応策は、資金投入、人の投入、両方投入、何も変えない
   数値が悪化してから考えると遅い。事前に決めておく
  ・決めることは、いつ、どれくらい悪くなったか、どうするか、決裁者
   特に決裁者を取り決めておく。
第2章KPI マネジメントを実践するコツ
 01ダメダメなKPIってどこで分かるの?
  ・たくさんの指標値を管理している。EXCELで管理されている。
 02KPIは「信号」だから「1つ」
  ・最も重要な数値だけに焦点を絞ってマネジメントしている。
   たくさんの数値を管理しているのはKPIマネジメントではない。
  ・1つあることと、先行指標であることが重要。
 03KPIは誰のものか?
  ・KPIはKGIの先行指標である必要がある。
  ・KPIが悪化すると戦略や戦術の見直しが必要になる。その変更を行うの
   は現場のオペレーションである。そう考えるとKPI全従業員のものであ
   り、全従業員に興味を持ってみて頂く数値である。KGI、CSFも同じ。
  ・共有するポイントはCSFがわかりやすいこと。数値は覚えやすいこと
 04分母が変数の場合は要注意!
  ・分母が変数の場合は取り扱いに注意が必要。
   その場合は率を止めて実数にする。提案率から提案数へ
 05越えなければいけない2つの壁
  ・バカの壁。
   CSFがわかりやすいと馬鹿だと思われるかもと不安に思ってしまう。
  ・不安の壁
   CSFが間違っていたらどうしようと不安に思ってしまう。
 06キーワードはPDDS
  ・plan、Decide、Do、Seeを繰り返す。
  ・KPIが複数あると現場は勝手に取捨選択して全部しない。
  ・現場がやらないKPIを振り返っても意味はない。
 07PDDSサイクルが1周する期間を把握していますか?
  ・振り返りを犯人探しと混同してしまう。
  ・目的は次回また同じ結果にならないように対策をうつことが目的
  ・振り返りは施策を決める際に未来日付で振り返り会議を決めておく。
   誰が、いつ、何を、どうやって。実施するかを決めておく。
  ・振り返りを実施しない組織に知恵は溜まりません。
 08PDDSは組織を強くする
  ・見えるかすることで組織知が5倍にもなる。
  ・PDDSを回して得られた知見などを横展開して組織知とする。 
第3章KPIマネジメントを実践する前に知っておいてほしい3つのこと
 01会社の方向性を「構造」と「水準」でつかむ
  ・構造とは全体像、メカニズム
  ・水準とはどの程度、数値で把握する。
  ・方向性は事業戦略や事業方針の資料や、年頭所感から得る。
 02ゴーイングコンサーンを実現させるKGI
  ・ビジネスを継続し続けるためにやるべきこと
  ・無期限に事業を継続し廃業や事業整理をしないことを前提にする。
  ・継続的に商品、サービスを改善し続ける責任を持つ。
   そんために開発をし続ける、そのために原資となる利益を出し続ける
  ・KGIとは究極的には利益を指すのです。
 03利益を最大化させるための基本的な考え方
  ・売上を上げるか、費用を下げるか、売上費用をコントロールするか。
第4章さまざまなケースから学ぶKPI事例集
 事例1特定の営業活動を強化することで業績向上を目指す
 事例2エリアにフォーカスすることで業績を拡大する
 事例3商品特性から特定ユーザ数をKPIに設定する
 事例4時代の変化を先取りして特定の商品にシフトする
 事例5従量課金モデルでは歩留まり向上から始める
 事例6採用活動におけるKPIの考え方
 事例7社外広報は目的を明確にしてKPIを設定する
 事例8社内スタッフ部門は従業員満足度をKPIにするのが基本
 事例9集客担当には集客単価を決めて自由に動いてもらう
 事例10仕事ができるようになるためのKPI
 事例11人生100年時代を健康に過ごすためのKPI
第5章KPIを作ってみよう
 01KPIステップの復習
  ・KGIの確認⇒ギャップの確認⇒プロセスの確認⇒絞り込み⇒
   目標設定⇒運用性の確認⇒対策の事前検討⇒コンセンサス⇒運用⇒
   継続的に改善
 02KPIマネジメントを始めるための事前準備
  ・ジョブアサインを曖昧にしない。
   誰が最終的に決めるのか、誰が途中の承認をするのか、誰が事務局と
   して汗をかくのか
 03KGIを確認する
  ・検討している対象が、この期間に、この目的を達成した場合の数値
 04ギャップを確認する
  ・KGIの数値と、現状のまま期間終了をむかえた予想数値とのギャップ
 05プロセスを確認する
  ・モデル化。確認したギャップをどうやって補てんするか。を確認する
  ・ギャップを埋めるために何をするか。を決める。
 06絞り込み(CSFの設定)とKPI
  ・最も重要なCSFを発見し数値に落とし込む。
 07運用性を確認する
  ・整合性、安定性、単純性を確認する。
 08対策を事前に検討しておく
  ・KPIが悪化し、このままいくとKPIが達成できない場合にどうするかを
   決めておく
 09コンセンサスを得て運用していく
  ・KPIの項目、数値、リスク対策のコンセンサスを関係者で得ておく。 
 10継続的に改善を繰り返す
  ・KGIとKPIが共に達成であれば良いが、共に達成しないとならないよう
   に手を打つ。
  ・KGIとKPIの達成がちぐはぐになった場合はまずい状態。
   構造的に間違いがある。
 11究極のKPIマネジメントとは?──すべての判断をKPIに紐づける
  ・すべての判断をKPIに紐づけられるかどうかにかかっています。
  ・多くに従業員がKPIを意識していれば現場で判断できることも増えま
   す。それによりスピードも増します。

3.まとめ

 KPIマネジメントの初心者向けに実践の事例をもとに解説している。理論と言うより実践で得られた知見をもとにフレームワーク化している手法。
KPIは、指標値は1つであり、KGIに対して先行指標である。ということが重要であり、1つ絞り込む不安を乗り越える必要がある。バカの壁と不安の壁を乗り越えられないとKPIマネジメントはできないですね。
CSFを絞り込むのに、そのビジネスのことを深く理解していないと、絞り込めないですね。ここに知識と経験とセンスが必要ですね。






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