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何事かを為す時間は十分にある

 今週も出張でバタバタなのですが、時間がないという言い訳はせず、投稿します。。と言っても週1本すら守れていない状況です。またまだ覚悟が足りないようです。。
 仕事をする上で時間がないなーと言い訳しそうになったら、今しかやるチャンスがないんだと気持ちを切り替える必要があるなと思い、”時間がない”という言い訳について所感を書きたいと思いました。なんだかまとまりのない話になってしまいましたが。。

新規業務を引き受ける場合は言い訳として使っていい

 まずは、会社での仕事の話です。一度引き受けた業務については時間がないという言い訳は一切通じません。私は幾度となく失敗したことがあります。早く図面を出さなきゃいけない、納期を迫られているということを言い訳にチェックがおろそかになり、ミスを発見できずに現場で発覚して迷惑をかけてしまう、もっとコストダウンできる案があったのに検証できなかったりなどの失敗です。
 チェックすべきだな、検証すべきだなと思ったことは、時間がなくても横着してはダメです。また、私の経験上、横着してたとえ何事もなかったとしてもずっと引きずって後悔することになります。もう時間がないと思ったときは、逆に今しかやるチャンスがないと考えましょう。チェックや検証が期限に間に合わなさそうと思ったら上司や依頼者に相談です。対応策は以下です。

  • 理由を説明したうえで期限を伸ばしてもらう。

  • チェック、検証したい部分だけホールドにして一旦提出する

 大抵の場合、これでなんとかなります。以前、記事を書きましたが、期限より品質が大切です。早くだして後戻りが発生したら結局早く出すより余計に皆の手間がかかります。

 時間がないと言い訳をして良いのは、新しい仕事を引き受ける場面です。所詮、一人の人間が責任もってやり切れる仕事の数なんてたかが知れています。新しい仕事の依頼がきて、やりきれないと思ったら、時間がないという言い訳を使って断って良いと思います。相手にどうやって断わるかは別の話ですが。。
 先日、私も勇気をもって、ある仕事の依頼を断りました。受けた仕事を自ら断ったのは初めてかもしれません。断って良かったと思いますし、後悔していません。実際、言われた期限までにやり遂げる時間はなかったですし、中途半端に引き受けてたら依頼者にも迷惑をかけていたでしょう。

何事かを為すために十分に時間はある

人生は何事をも為さぬには余りに長いが、何事かを為すには余りに短い

中島敦 「山月記」

  この本は読んだことはないのですが、名言だけはなぜか心に残っていて、今ふと思い出しました。そして、調べてみると10分かからずに読める漫画にまとめてくださっている方がいました。ありがたい限りです。フォローさせてもらいました。

 なかなか涙が出る内容ですね。なんか自分を見ているようで辛いです。。
 この名言、言葉通りに捉えてはダメでした。漫画を読んでもらえばわかりますが、主人公の後悔の念と言い訳なのですよね。読んだうえで。私はこの名言からとらえたことは以下です。
 
 『何事をも為さぬと思われるような行為を疎かにしてはいけない。そして、何事かを為すためにも人生の時間は十分にある。そのためには、アウトプットを人に晒してフィードバックを受けながら正しく努力する必要がある。』

 "何事をも為さぬこと"と"何事かを為すこと"の定義づけが必要ですね。「自分個人の名前で誰かの記憶に残る、影響を与えること」が何事かを為すことだと定義したいです。それ以外の行為を”何事も為さぬこと”と定義したいです。具体的には、会社員としての仕事、家の掃除、三大欲求を満たすこと、趣味の活動、勉強する、運動する等が何事も為さぬことです。
 ん?会社員としての仕事は、何事をも為さぬことなの?と思われるかもしれません。私も会社員の身としてそう言ってしまうのは悲しいですが、残念ながらどんな実績を残そうともそれは会社としての実績なので、何事もなさぬことに該当するのではないかと思います。

 こう定義すると、お互い影響し合っていて、どちらかを切り捨てることはできません。山月記の主人公が失敗したのは、詩を作ることに振り切りすぎてしまったことではないでしょうか。才能があった主人公ですら上手くいかなかったのですから、私みたいな凡人は一つのこと振り切っても何事も為さぬままどころか、山月記の主人公のように悲惨な終わりを迎えてしまいそうです。

 凡人こそ、しょうもない自尊心と羞恥心を捨てて、色々と自分の創作物を作って晒していくしかありません。自分がやりたいことは以下です。
 ・noteでの創作を続ける
 ・youtubeチャンネルを開設して継続的に投稿する
 ・3D CADデータや作ったものを販売する
 ・英語の技術ブログを開設して継続する
 ・アプリでゲームを作って公開する

そして以下を意識して行動していきたいです。
 ・友達と家族との思い出を作る時間を大切にする
 ・他人への配慮とやさしさを伴った行動で自分という人間を覚えてもらう

 そして何事も為さぬ行為とのバランスを取ります。何事も為さぬ行為も疎かにしないことで、上記の何事かを為す行為の基盤作りができると思います。

 一番やっちゃいけないことは、何事も為さぬには人生はあまりに短いからと諦めてしまうことですね。そこを諦めた瞬間、自分の人生を後悔することになるのではいでしょうか?山月記の著者の中島敦や坂本龍馬は30代前半で亡くなっています。彼らを前にして、何事かを為すには時間がないとはとても言い訳できないですよね?

 最後に、山月記の名言には続きがあるのでそれを紹介します。

人生は何事をも為さぬには余りに長いが、何事かを為すには余りに短いなどと口先ばかりの警句を弄しながら、事実は、才能の不足を暴露するかも知れないとの卑怯な危惧と、刻苦を厭う怠惰とが己のすべてだったのだ

中島敦 「山月記」



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