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【学びの秋】ソウル大学の제1기 AsIA지역전문가과정(AsIA地域専門家課程1期)を受講中。

先月から毎週、ソウル大学の授業を受講している。開講して約一ヶ月弱経ってしまったのだけれど、今後自分の振り返りやアイデア整理のためにも、授業でのポイントや心に残っている部分をnoteに整理していこうと思う。

開講して約一ヶ月弱。毎週の講義や課題は、大学生に戻ったような気持ちになれて、ちょっと嬉しいし新鮮。「課題をして、講義を聞いている」と言うと、「ソウル大学に入学したのか?院に入ったのか?」と聞かれることもあるけど、答えはNO。正式にどこかの院に入学した訳ではなく、ソウル大学アジア研究所が主催している専門家課程を受講しているのだ。

それは、秋夕を目前に控えた頃だった。フェイスブックを見ていたら、ソウル大学アジア研究所の投稿が目に入ってきた。「2020 제1기 AsIA지역전문가과정 수강생 모집(2020 第一期 AsIA地域専門家課程 受講生募集」のお知らせだった。

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2020 제1기 AsIA지역전문가과정 (2020 第一期 AsIA地域専門家課程)とは、アジア地域の専門家を目指す20~30代を対象に、アジア地域における様々な文明や文化、経済等などの知識理解を図ることだけでなく、アジア各国と連携した社会活動を行う専門的人材を育成する講座として開設されたそう。第一期の全体テーマは、「AsIA地域のアイデンティティと原動力」。

東アジア圏における国際交流を企画したり、コーディネートする仕事に携わる身として、「これは受講するしかない!」と思わざるを得ないカリキュラム構成だった。東アジアから、東南アジア、西アジア、中央アジア…アジアを多様な角度から多様な視点で学べる内容だと思う。

正規の課程ではないけれど、申請すれば誰でも受講できる訳ではなく、書類選考通過者のみが受講できるようだった。今回は本当にどうしても受講したかったので、あーでもないこーでもないと、締め切りギリギリまで字数制限と戦いながらも推敲した。その結果、無事選考に通過!12週間、ソウル大学をはじめ韓国外大や漢陽大など様々な大学の教授の講義を、無料で受講できることになった。ちなみに、全受講生は40人、外国人は私を含めて2人。講義や課題提出は全て韓国語です。

もし受講料が有料であっても受講を希望していたと思うし、飛びついていたと思う。なぜならこの専門家課程では、ただ講義を聞くだけではないため、自分の専門性向上や韓国語能力向上に大きく繋がると思ったからだ。課程では、①毎週指定の資料を読み、②エッセイを作成しなければならない。また、③そのエッセイを受講生同士でフィードバックを送り合い、④授業中にディスカッションをする。そして、④教授からのコメントを貰い、⑤教授や他の受講生からのフィードバックやアドバイスを元に、自分のエッセイを改めて推敲する、という過程を12週間毎週行う。これが、実際やってみると思っている以上に、体力勝負というか、結構きつい。匿名でフィードバック評価をし合うので、「外国人だから」みたいなある意味「特別基準」とかは存在せず、想像以上にシッカリとビシビシ色んな評価が来る。始まったばかりの頃は、他の受講生たちの文章を読むと、自分のエッセイが本当にちっぽけに見えて落ち込んでいたけど、ネイティブたちの文章を読むこと、フィードバックを受けることは、確実に力につながっていってるのではないかと思う。自分と同じテーマで書いたネイティブたちの文章をじっくり読む機会って、あるようであんまり無い機会なので、「あぁここはこういう感じに書くのか!」とか「この人急いで書いたんだろうな。誤字脱字が!」とか、「うーん、なんか格好良く難しいこと言ってるけど、何が言いたいんだろう」とか…良い面でも悪い面でも、学べることが多い。

課題資料は、10頁ぐらいの時もあれば、100頁ぐらいの時もあり、テーマにより様々。100頁ぐらいまでなら、そんなに負担もなく読めるのですが、あるとき、300頁は余裕で超える資料と英語の資料がアップロードされていたときには、ちょっと涙が出そうに…。それでも、なんとか毎週読み込んで、追加で資料を探しながら、エッセイを提出中。

ちなみに、コロナの影響もあり、この課程は全てオンライン。課題もディスカッションも講義も全てオンラインのみ。毎週、まだ一度も会ったことがない受講生たちと討論している。オンラインだからこそ、色んな年齢層の色んな職業の方と出会うことが出来るし、私自身仕事と両立しながら出来る点はとってもとっても嬉しい。「時間と場所に囚われない新しい教育方式」これこそ、オンラインの長所だと思う。でも、やっぱり討論が盛り上がると、「あぁこの人と仲良くなりたい!」とか「この人ともっと話してみたい!」みたいなのがあるのだけれど、それができないのは残念なところ。また、授業中に気になったちょっとしたことを教授や周りの学生とシェアできないのも少し残念だ。(そして、ちょっとソウル大のキャンパスに毎週通って講義を聞くっていうのに、憧れていた…。笑)

それでも、この講義でもある教授が話していたけれど、「コロナでやむを得ずオンライン化」されたというより、世界はずっと前からオンライン化が進んでいて、「コロナをきっかけにオンライン化の速度が加速した」のだと思う。この専門家課程自体も、新しい時代の教育方式を模索する目的を持っているそう。だからこそ、第一週のテーマが「전문가 양성을 위한 새로운 수업방식(専門家養成の為の新しい授業方式)」だったのだろう。私が暮らしてきた東アジアの一般的な教育スタイルは、「講義式」「詰め込み式」。私は、詰め込み式の教育スタイルに疑問を感じながら生きてきた部分が大きいので、「討論式」の授業はとても魅力的に感じたのだけれど、新しい授業スタイルについて、小グループでディスカッションをすると、「討論は嫌だ」「講義だけ聞きたい」「ほとんど講義式授業で育ってきたからそれ以外の方法が可能か分からない」という受講生も意外と結構な割合で居た。それぞれ色んな見方や考え方があるんだなぁと改めて感じたし、面白い部分でもあった。

そんな授業内容や討論を得て、今後の講義内容はもちろん、12週間の講義や各種学びの過程を通して、「非対面」での「学び」や「交流」の在り方についても考え、探っていければなと思ったのだった。

最後に…

※「AsIA」とは、「アジアの中のアジアの者」(Asias In the Asia)の略。各地域のアジアに対する深い理解から「メガアジア」に視野を拡大させよう、とする当センターのビジョンを込めた名称。

次回は、第一週から三週までの内容を振り返りながら、「メガアジア」という新しい概念や「アジア」というアイデンティティや空間、アジアの「経験」についてまとめようと思う。

それでは、皆さんよい週末を…

ありがとうございます!감사합니다! 謝謝:)