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キャパを超えると0になる

仕事がデキる人でも、キャパオーバー状態に陥るとパフォーマンスがガクッと落ちてしまうことがあります。
普段から安定して成果を出している人ほど、周りはもちろん本人も「少しのストレスやタスクの増加ならこなせるだろう」と考えがちです。
しかし、現実は予想以上に厳しく、キャパを超えると「80パーセントくらいの力で済む」なんてことはなく、一気に0にまで落ち込んでしまうことも少なくありません。

私も過去にこのキャパオーバーを経験しましたが、その時の自分を例にとっても、手は動いているけれど頭がビジー状態で、注意力が散漫になり、一つミスをすることでそのリカバリーにさらに時間とエネルギーを使い、どんどん悪循環に陥ります。
結果的には、何をするにも気が回らなくなり、心身ともに消耗してしまいます。恐ろしいのは、ただの疲れや一時的なパフォーマンス低下ではなく、完全な「機能停止」に近い状態に陥ることです。

キャパオーバーの兆候に気づくことができればいいのですが、残念ながら私たちは自分の限界に気づかず、つい頑張りすぎてしまいがちです。だからこそ、キャパオーバーの初期段階で適切に対応することが重要です。

キャパオーバー時の対処法

もし、キャパオーバー状態に陥った部下やチームメンバーがいれば、管理者として適切なサポートを提供することが不可欠です。以下のような対処法が役立ちます。

1. 深呼吸
 まずは、深呼吸を促してみましょう。意識的に呼吸を深くすることで、リラックス効果が得られ、気持ちを少しずつ落ち着けられます。心が落ち着くと、今の自分の状態を客観視しやすくなり、冷静に次のステップに進めます。
2. 頭の中を全部紙に書き出す
 キャパオーバーの原因が「やるべきことの整理がつかない状態」なら、頭の中を紙に書き出して整理することが効果的です。無理にでも頭から出すことで、思考がクリアになり、取り組むべきことの優先順位が自然と見えてきます。
3. 「一個一個、一つずつ」と声かけ
 一度に多くのことを処理しようとすると、かえって混乱が増します。そこで、「一個一個、一つずつ」という言葉をかけることで、焦らず、一つずつ着実に取り組めます。頭が真っ白になってしまうような状況でも、このシンプルなリズムが安心感を与え、行動に集中できる環境を整えられます。

まとめ

キャパオーバーになると、パフォーマンスは0にまで落ちることがあります。そのため、日々の業務で限界を感じる前にリフレッシュの習慣を取り入れることや、周りのサポート体制を整えることが重要です。ときには、深呼吸や書き出しを行い、焦らず一つずつ取り組むことが、状態をリセットするきっかけになるかもしれません。

時に、想像を超える過負荷が急成長させてくれるのも事実です。
ただ、安定的な成長にはこの負荷のさじ加減がとっても大事です。
メンバーのキャパを把握し、少しずつ幅を広げていく指導を心がけましょう。

ワンネス経営トレーナー
福永寿徳

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