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何も言うな、憚らずして(三日月より)

ういという、
彼女は紫色が好きらしい。
だから今日もパープルピンディのネイル。
更に、キラキラしたものに目がない。
だからシルバーのフレークを重ね塗りした。
今日は久々におしゃれやメイクをして外に出る元気があった。
彼女は今日日に満足、できただろうか。

近頃思うのは、過去にも感じたことのある居心地、気持ちの悪さだ。
彼女は子供っぽい性格と物言いをするせいで、傷つくことがよくある。
幼い頃から年下に虐められて、馬鹿にされて、見下されて、有る事無い事を噂にされ…泣いていたのを憶えている。
なんなら同級生も苦手どころか、今でも避けているくらい嫌っている。
そのせいで、前職でも歳の近い人とは仲良くなれなかった。
三年働いたが、話も数えるほどの言葉しか交わしていない。
傷つきたくないから。
馬鹿にされたくないから。
内面の幼さを明るみにして、徳をするのは、母親世代以上の女性と接する時くらい。
ちょうど同じ職務にあたっていた相方さんがその例で。
母親のように気楽に話ができた。その人だけが頼りだった。
なのに、相手の些細なたったの一言でだめになってしまった。
彼女の地雷はいくつもあるので踏み抜くのは容易だろう。

歳の近い相手ほど、怖いものはない。
但し、例外もあり。
他人に対する敬意があるかどうかは言霊に現れる。
他人であり、目上、歳上に対する振る舞い。
彼女も、僕も、過敏だからすぐにわかる。
馬鹿にするのはやめてくれ。見下すのはやめてくれ。
人生、苦汁を飲んでやっとこ生きているというのに、これほど悲しいことはない。
これほど惨めなことはない。悲しい、まじで。いやまじで。不快、不愉快。
たとえ相手にトラウマがなくても、疾患がなくても、やってはいけないだろう。
自分の接している相手に、敬意を持っていたい。

仕事も退職してからは家に引きこもるし、トラウマからネットのコミュニティすら参加する意欲をなくし、一人の時間は自分との問答で自分を傷つけるので困っていた。
………ネットのコミュニティについては、それはまた別の理由もあっだのだが、どうやら時が経ち、気にしないように割り切れるようになったようで安堵している。
割り切れるようになった理由も、安易にこのようなところで話せる内容ではないが。
簡単に言うなら、古くからの縁を大切にしてくれている方々のおかげであろう。
縁がたとえ途絶えてしまっても、その糸を手繰り寄せて結び直してくれる行動力と勇気があること。
彼女にはそれがここ数年でいちばん、嬉しかったこと。

喧嘩をして別れてしまって、その後相手を理解しようとする事なく、仲直りする勇気もなく離れてしまうのは大人気ない。
大人でもあるだろうけれど、気が済むまで話をすることに意味があると思う。
それが嫌な人はきっと、彼女や、僕とは気が合わないだろう。
申し訳ないと思う。気が立つと僕も言葉に棘が出てしまう。
ういを守るためにやっているといえば言い訳になるだろうか。
結局、裏の内面が性格悪いっていうことがばれつつあると思う。
ういも相当神経が過敏なところがあるから、かなり面倒だと思う。
でもういも、僕・三日月のことを認めて、辛い時は任せて自由にさせてくれる。
今回の状態は落ち着いたがしかし、いやに静かな…でも頭が騒がしくて眠れず、戻れず…夜も遅くに貴重な時間を使わせてもらってこれを書いている。
過去の自分と向き合う事について、思わぬところで考えさせられている。
ういが辛い分、僕が引き受けて向き合っていってもいいと思っている。


 三日月の欠けた部分はマッキーで塗り潰したのだってそのままがいい

ういはこんな歌を作ってくれていた。
受け入れてくれて、嬉しかった。

長々と思考を垂れ流してしまった。
この辺でやめにする。
またいつかの夜に、機会があれば現れるだろう。

三日月より。

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