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冤罪(1)

僕が小学5年生の頃、担任の先生の一存によりクラスのみんなで学校の遊具のペンキを塗り直そうということになり、4~5色程度のペンキを持って校庭で塗り直しの作業をしました。

僕は赤色を担当し、半分地面に埋まっているタイヤという遊び方がよく分からない遊具の色を塗り直していました。

案の定すぐに飽きてしまったため、頻繁に持ち場を離れては他のクラスメイトと駄弁ったり、日陰で涼んだりと、半分くらいサボっていました。

そうした行動が祟ったのか、プラプラしているのが先生の目にとまり、さらに運悪く僕がいた側に生えていた木に僕が担当していたのと同じ赤色のペンキが塗られているのを見つけられました。

「サボるだけじゃなく木まで汚して!!」と先生に犯人として決めつけられ、放課後に居残って木を綺麗にするように命じつけられました。

赤色を担当していた人は他にも何人かいたのにも関わらず、状況証拠とサボっていたという印象だけで犯人に決めつけられたことに納得がいきませんでしたが、渋々言われた通りに居残り、濡れた雑巾でペンキを洗い落としました。

当時仲良かった女の子も放課後に一緒に残ってペンキを落とすのを手伝ってくれました。「◯◯がやったなんて決めつけて、嫌な先生。」と僕の味方をしてくれたのが嬉しかったです。木にペンキを塗ったのは僕だということは今でも秘密にしてます。



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