私立 中高一貫生 国立・医学部に向けた勉強・体験記

■周辺からの情報の関連付けをどう鍛えるか?(概論)

子供を国立、医学部に行かせるにあたり、中学期からどう実践し、どう鍛えてきたかを書きました。
万人受けするものではないですが、日々行うことからの落ち度から課題点を見つけることの方が、半年に1回の模試に1万円近く払うよりも、大変ではありますが、効果があります(実際にそうでした)。

回数を分けて書いていきたいのですが、今回は普段から解いている問題の周辺情報と付き合い方と解くにあたっての工夫について述べたいと思います。

 中1、中2と学校の進行通りに進めているけど、しだいに見えてくる記述題や、問題を自分で考察する問題にはどうも対処ができなくなる。

このような悩みが中2後半からかけて出てくるようになります。
家庭からみて、ノートの取り方や普段の話の聞き方など、普段の生活の仕方から治すべき点は見えても、困っているその教科にどう反映させればよいか、なかなか打つべき対策が見えない状態です。

今回は数学にフォーカスを当て、国立や医学部を視野に入れ、ご家庭内で気づくべき箇所や、気を付けるべき点について取り扱いたいと思います。

■見過ごしの多さ/自分の理解への変換がない学習


 毎日の宿題が多く、どうもドリル形式(同じ形式を数十台こなす)になっていて、自分の本課題を見抜く前に”作業・こなし”が先行してしまう方に見られやすい特徴です。

1.〝考えが及ばない1題”をマーキング


 トピック化することができないことが問題なので、日曜や、割と早く帰ってくる時間など、手があきやすいところを作るようにします。
 時間が作れたところで、一から実践して、どう運んでいくかを自分で

肝心な点は、(数学)自分で意識してどう式を立てたか、(英語)どう分の中で主語/動詞を切り分けたか、自分の感覚でどう処理したか、この時間を持つことです。

・普段から考えがない方向け


完璧主義になりすぎないよう、ノルマは見つけたすべてをこなすというよりも3題は最低という形で選定して、それをこなす形から始めるのがよいと思います。

・実践対処が割とできる方
少し工夫しただけで、考えが見抜ける段階であれば、その問題を考える上での要点をまとめておくようにしましょう。
後で振り返った際、何がもとになっているのかをたどりやすくするだけでも大分変ってきます。

2.課題点を見つけるタイミング


 取り組んだ問題の中で、”何がいけなかったのか”が分からず、そのまま「ただの問題」として片付けられてないか、注意が必要です。

大手の模試のように、ある程度ハイレベルの模試であることを認識して入れば、全体的には自分の取り組みの甘さや、行きついていない自分の考えのきっかけが多少見えるかもしれませんが、模試は多くても、中学の場合は4,5か月に一回程度、見つける機会は少ないのです。

そのため、ここでのおすすめは、章末題や*(アスタリスク)のつく題で、自分の”解けなかった”を分類化していくことがおすすめです。

3.解けなかったの2分類

分類1:内容が読めてなかった


(1)読み解きが先行してない
 なんとなく見たことがあるものを知らず知らずに当てはめてるだけで、そばにある問題の中の問われていることに手が届いていない。せっかく知識があっても、情報が使いこなせない現象です。

問題の把握:自分の頭で解くべき問題を整理
 この場合は、読む中での関連のさせ方が重要になります。
学校テキストの場合(数学の例)
ステップ(基礎ー標準中心)
 基礎題は学校で扱われる反面、B、Cあたりがたいてい宿題、もしくは野放しになります。問題となるのは、情報整理が必要な題目(記述題)です。
 
 情報整理型の問題は、最初から定理や公式が使える状態になってないため、どういう風にすると式が成り立つのか、この点を整理する段階から始めないといけません。

対処として
区別立てまでもっていく:市販書で、該当する問題の上下レベルを解いてみる
学校傍用問題については、類題が少ないこともあるので、基本題であれば、市販書での基礎→応用の横断ができればよいと思います。

システム数学
 2からは例題の回答が省かれてしまいますので、例題チェックが学校で解説されている場合は必ず参照するか、ない場合は必ず先生に聞くようにしましょう。

代数の考え方については”その先生のやり方”が自分のやり方と合わない場合も出てきます。
難しい問題であればあるほど、「このやり方は、なんでこうでないといけないのか」を考える必要が出で来るため、自己課題の前にこの段階で倒れてしまうケースも多いです。

対処として
踏み台例題の整理(問題内の核となるベース問題とケースバイケースの問題に分けておくこと)が必要だと思います。
例題と問題の垣根がずれることもありますので、問題集に移行しても解けないという

時間ができましたら、各章の活用事例を書いていきたいと思います。

(2)考え方自体が理解できない


図・データを活用せず、ひたすら式だけでいくなど、それだけでは到底理解が及ばないものが出てきます。

 その中で”どうやっても、ベースとなる考え方が分からず、問題読んでも全く頭に入らない”というものです。

対処:図に落としての説明・ベース立ち上げ
 学校で取り扱っている問題数中で、自分が分からないとしている割合にもよりますが、1単元丸ごと対処ができないという場合については、相談ができる講師を付けた方がよいと思います。

 教室に出向かなくても、オンライン出張を通して、問題解析と自分に合わせた問題作成と解説はできる学習サイトもありますので、ぜひ探してみるとよいと思います。

分類2:学習法の問題


(1)重ねたとき、見えてくることの学習まで到達しない
  中2後半から私立の場合は、高校範囲に徐々に入りますが、この際に見落としがちなのが、今目の前にある情報でそのまま問題が解けるヒントになる問題だけを解くということに慣れすぎている点です。

・見えてくる段階まで行きつくために:1つ1つの考えの整理
見えたことを整理する
中2段階で躓き始める一歩に、すでにあるものが”見えてない形”としてあることに気づくことです。

つまり、そのまま情報としては使えず、自分の意図で変える必要があるということです。
模試のように、問題として提示された場合は、まずは文字に置き換えたり、複雑な形式を単純化して解く形へと置き換えることを要求されることがあります。

こういった誘導がある場合は、自分の意図が揺らいで道しるべが多少あるため、なんとかなったというケースもありますが、普段あつかっている問題ほど、”必要な形”を意識することが難しいことはない点については理解をしておきたいです。

対処:普段のトレーニング方法として
要求されてないけど、その”間と間”にある式や説明を自分でつけてみる

理解の合間にあるつながりを自分で見つけて、辿らせることをきちんと手繰り寄せる手立てが必要です。
答えが合ってる問題でも、形式を変えると間違えてるなど、問題を自分で読ませる/読ませないで解ける度合が変わってくる場合は、普段からの手繰り寄せが問題になります。

見えてる糸口をどう使うかを知っていく練習
できれば、カギとなる設定が使えたかどうかで、問題解きができたかを吟味

問題内の情報に気づかずに進めてしまうことが多い方は、読んだ1文を通しての照らし合わせを行いましょう。
カギとなるワードを素通りしている場合は、そこで立ち止まらせ、意味を確認するようにすることから始めると

”その式や文に変えることができるの理由”をしっかり考える
提出に終われ、やってる暇がなく、気づいたら高1になり、中1ー中3にやっておくべきだった辿り方が自分でできない。
こんなことが実際起きてる方もいると思います。

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