ings

契約書翻訳のアイエヌジーエスは、翻訳に関する情報を紹介しております。英文契約書翻訳に役…

ings

契約書翻訳のアイエヌジーエスは、翻訳に関する情報を紹介しております。英文契約書翻訳に役立つノウハウのご紹介や翻訳のためのワンポイントアドバイスを皆様により分かり易くご紹介します。 https://www.ings-web.co.jp/

最近の記事

  • 固定された記事

契約書翻訳のアイエヌジーエス

契約書翻訳のアイエヌジーエスは、翻訳に関する情報を紹介しております。英文契約書翻訳に役立つノウハウのご紹介や翻訳のためのワンポイントアドバイスを皆様により分かり易くご紹介します。 https://www.ings-web.co.jp/

    • 英文契約書の単語・用語 同義語の併記について(その1)Norman Conquest(ノルマン征服)による影響

      契約書翻訳に携わっていると、英文契約書には、例えば、「any and all」とか「assign and transfer」とか、1文の中に同義語の併記が併記されることが良く見受けられます。時として契約書以外にもこの傾向がみられますが、これには、様々な理由があります。その中の1つとして、今回は、このあたりについて、英語の成り立ちの1つの側面から見てみたいと思います。 Norman Conquest(ノルマン征服)による影響 1066年にノルマン人が初めてイングランドを征服

      • 英文契約書の単語・用語  日本語の「被~」という表現についての追記

        契約書・法律文書に限らず、一般的な文章でも「被~」という表現が使われています。何気なく使っていますが、なじみがない言葉だと、「被~」という表現を目にしたとき、「はて、この意味は・・・?」と一瞬考えてしまう経験があります。「被」という言葉の意味を国語辞典で調べてみると、色々な意味があります。今回とりあげるのは、「被」の意味のなかでも、「他人から、行為や恩恵などを受ける」、「行為を表す漢語に付いて、他から…される、他からその行為をこうむる」の意味の部分です。例えば、「被害」をいう

        • 英文契約書の単語・用語「従う」または「遵守する・順守する・守る」の簡単なまとめ

          契約書翻訳の視点から以前に書いた、「英文契約書の用語の定番の「従う」または「遵守する・順守する・守る」という用語・単語(その1)、(その2)」」について、「まとめ」として加筆、修正したものです。いずれの言葉も日本語では、日常的に「従う」も「守る」大体が同じ意味として使用されます。ただし、翻訳の場合、英語から日本語への翻訳でも、文脈に応じて、同じ単語を、適宜、これら意味に振り分けて訳出する場合が多くあります。同様に日本語から英語への翻訳の場合も、文章の内容と意図に応じて、「従う

        • 固定された記事

        契約書翻訳のアイエヌジーエス

        • 英文契約書の単語・用語 同義語の併記について(その1)Norman Conquest(ノルマン征服)による影響

        • 英文契約書の単語・用語  日本語の「被~」という表現についての追記

        • 英文契約書の単語・用語「従う」または「遵守する・順守する・守る」の簡単なまとめ

          英文契約書の単語・用語/ entrust(entrustment)による委託と受託(「まかせる」と「引き受ける」)の表現の簡単なまとめ

          契約書翻訳の視点から以前投稿した「entrust(entrustment)による委託と受託(「まかせる」と「引き受ける」)の表現(その1)、(その2)」に加筆、修正したまとめです。主に和文英訳の視点から見てみました。 英文契約書に限らず、法律文書等でお目にかかるのが「委託」と「受託」という言葉です。 今回は、特に「entrust」とentrustの名詞形「entrustment」を使用した「委託」と「受託」の表現を中心に契約書翻訳の観点から見てゆきます。 これらの単語の

          英文契約書の単語・用語/ entrust(entrustment)による委託と受託(「まかせる」と「引き受ける」)の表現の簡単なまとめ

          英文契約書の単語・用語 同義語の併記について(その3)act and deed「行動・行為」

          契約書翻訳に際して、英文契約書でよく見受けられる起源の異なる同義語の併記について、今回は、「act and deed」です。 *起源の異なる同義語の併記については、前々回の「英文契約書の単語・用語 同義語の併記について(その1)Norman Conquest(ノルマン征服)による影響」に簡単な記載があります。 英文契約書において、act and deedとして一緒に用いられ、契約書に関わって完結した行動・行為を強調して表現します。 本来の言葉としての意味は、actは成し

          英文契約書の単語・用語 同義語の併記について(その3)act and deed「行動・行為」

          英文契約書の単語・用語 同義語の併記について(その2). recognize and acknowledge他

          契約書翻訳の観点から見た英文契約書でよく見受けられる同義語の併記について、前回、*「Norman Conquest(ノルマン征服)」の視点から見てみました。起源の異なる同義語が併記については、前回の「英文契約書の単語・用語 同義語の併記について(その1)Norman Conquest(ノルマン征服)による影響」に簡単な記載があります。今回も同じ視点から引き続き見てみます。 *「1066年にノルマン人が初めてイングランドを征服し、ウィリアムI世(征服王 )となったこと。 この

          英文契約書の単語・用語 同義語の併記について(その2). recognize and acknowledge他

          英文契約書の単語・用語 同義語の併記について(その1)Norman Conquest(ノルマン征服)による影響

          契約書翻訳に携わっていると、英文契約書には、例えば、「any and all」とか「assign and transfer」とか、1文の中に同義語の併記が併記されることが良く見受けられます。時として契約書以外にもこの傾向がみられますが、これには、様々な理由があります。その中の1つとして、今回は、このあたりについて、英語の成り立ちの1つの側面から見てみたいと思います。 Norman Conquest(ノルマン征服)による影響 1066年にノルマン人が初めてイングランドを征服

          英文契約書の単語・用語 同義語の併記について(その1)Norman Conquest(ノルマン征服)による影響

          英文契約書の単語・用語  日本語の「被~」という表現についての追記

          契約書・法律文書に限らず、一般的な文章でも「被~」という表現が使われています。何気なく使っていますが、なじみがない言葉だと、「被~」という表現を目にしたとき、「はて、この意味は・・・?」と一瞬考えてしまう経験があります。「被」という言葉の意味を国語辞典で調べてみると、色々な意味があります。今回とりあげるのは、「被」の意味のなかでも、「他人から、行為や恩恵などを受ける」、「行為を表す漢語に付いて、他から…される、他からその行為をこうむる」の意味の部分です。例えば、「被害」をいう

          英文契約書の単語・用語  日本語の「被~」という表現についての追記

          英文契約書の単語・用語「従う」または「遵守する・順守する・守る」(その2)

          契約書翻訳の観点から前回みた、英文契約書で「従う」または「遵守する・順守する・守る」という意味に対応する用語・単語のいくつかについて見てみました。前回の述べたことですが、ここで取り上げるのは、「決めたことや規則に従う」とい意味です。「遵守する・順守する」を除き、日常的には「従う」や「守る」は同じ意味にとして使用される場合ほとんどかもしれません。翻訳の場合は、どのような言葉を使うか文脈的に厳密に解釈する必要がある場合もあり、いずれにも解釈して問題がないか、いずれにも解釈できるこ

          英文契約書の単語・用語「従う」または「遵守する・順守する・守る」(その2)

          英文契約書の単語・用語「従う」または「遵守する・順守する・守る」(その1)

          契約書翻訳に際して、「従う」については。日本語としても様々な意味がありますが、その中で、ここで取り上げる「従う」の対応する意味は、「他からの働きに順応する。法律・慣習・意見などに逆らわないでそのとおりにする。服従する。例:法の定めるところに従う」「指示に従って行動する」「意向に従う」等になるかと思われます。 「遵守する・順守する」については、「法律や道徳・習慣を守り、従うこと」とあります。 また、「守る」についても様々な意味がありますが、ここで取り上げるのは、「決めたこ

          英文契約書の単語・用語「従う」または「遵守する・順守する・守る」(その1)

          英文契約書の単語・用語、including, but not limited to、including without limitation等の短い説明

          契約書翻訳に携わっていると、英文契約書でお目にかかる定番のフレーズとして「including, but not limited to」、「including without limitation」があります。いずれも「~を含み、~に限定されない」という意味です。 例えば、ある事柄に対して、相手方に対して責任を負わない、もしくは責任を負わせる、または当事者双方が責任を負わない場合等の規定について、適用する事例を列挙する場合に使われます。相手方に対して責任を負わない、負わせる事

          英文契約書の単語・用語、including, but not limited to、including without limitation等の短い説明

          英文契約書の用語・単語 unlessとexceptの簡単なまとめ

          契約書翻訳や英文契約書で「例外」を表す場合に用いられる一般的な単語・用語として「unless」と「except」があります。いずれも以前とりあげた内容ですが、「unless」と「except」を個別にとりあげ、また各々を取り上げた時期に相当な開きがあるため、今回、「例外」を表す一般的な単語・用語という観点から簡単にまとめてみました。 1. unlessについて 例外を表す単語として単体に使われるほか(例:「~でない限り」、「もし~でなければ」、「〜を除いては」、「ただし〜

          英文契約書の用語・単語 unlessとexceptの簡単なまとめ

          英文契約書の単語・用語 日にち、期日および期間の表現の簡単な説明

          契約書翻訳に限らず、英文契約書に限らず、契約書では、日にち、期日および期間が重要な要素です。例えば、ある契約がいつから開始して、いつ終了するのか、契約期間が終了した後、その契約を延長することがあるのか、その方法とは、代金の支払い日はいつか、代金をいつまでに振り込むか等、日にちについて、これらを含め、さまざまな重要な事柄があります。 今回は、基本的な単語・用語を使って作成した例文を通して(法律文を除く)、英文契約書で使われる日にち、期日および期間についての使いかたを契約書翻訳

          英文契約書の単語・用語 日にち、期日および期間の表現の簡単な説明

          英文契約書の用語・単語 「権利者」と「義務者」を表す用語

          契約書は当事者間の権利と義務を規定しますが、以前、「「責任」や「義務」を意味する用語の例として、Responsibility、Obligation、Liability、Dutyについて取り上げましたが、今回は、権利者と義務者を表す用語について、それらの中でも良く目にするいくつかの代表的な言葉を契約書翻訳の視点から取り上げてみます。 「権利者」と「義務者」という言葉というタイトルで書いていますが、「権利者」と「義務者」という言葉は単体で目にするよりも、多くの場合「~の権利者」

          英文契約書の用語・単語 「権利者」と「義務者」を表す用語

          英文契約書の単語・用語  Survivalについての短い説明

          英文契約書を見ると「Survival」、「Survival of Certain Provision」、「Survival of Terms」、「Survival Provisions」などと題された条項を目にすることがあります。「存続条項」とか「Survival条項」とか称されています。呼称の仕方はともかくも、契約が解除されたり、または満了した場合でも、ある特定の条項の効力を存続させたい場合などに記載されます。存続させる条項について良く目にするのは、守秘義務とか機密保持、義

          英文契約書の単語・用語  Survivalについての短い説明