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星の時間

それはあたたかい春の陽射しのようで
ほんのりと包んで 優しく解けて
また包まれての繰り返しで

彼といることは そんな春の陽気に
まるで雪も解けきって  何かが芽吹く春のように
急に 急速に 
一緒にいられないと 思った

次のシーンが待っている
雨の日のキスも 草むらで寝っ転がった日も
みんな、全ての日を
パンドラの匣の中にぶち込んで

別れましょう 友だちに戻ろう
言われた時が タイミングだったのかもしれない

でも やっと やっと
その瞬間(とき)が 重なったみたいだ

一緒に居たいのに 居られない
唇を噛み締めて
いつもの駅で いつものように
お別れ

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