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良い感じ

 テレビで見たことがある人と道ですれ違う際、知り合いと勘違いして思わずあいさつをしてしまったことはないだろうか。後になって、「しまった、テレビで一方的に見ただけなのにあいさつしてしまった……」と気づくのだが、中にはまるで知り合いかのように自然にあいさつを返してくださる方がいる。ただの条件反射で返したのかもしれないが、それだけで好感度があがってしまう。

 プライベートでも仕事でも、尊敬できる方にお会いして思うことは共通している。見た目や年齢にとらわれず、存在を認めてくれることが伝わる接し方をしてくれることだ。
 偉い人ほど謙虚で、尊大な態度をとらないとは巷間よく言われるが、それは本当だろう。それは大抵、あいさつからも分かる。「あの人はあいさつしてくれる」という話は若い人同士や女性同士のネタになりやすいが、分け隔てなくあいさつをする様子を見たり聞いたりして、器が大きい人についての情報交換をしているわけだ。

 むやみに大きな声を出すべきではなく、マスク姿できちんと意思を伝えることが難しい今。それでも、相手を認める気持ちを伝えるべきは、どんな世の中になっても変わらないのだろう。基本に立ち返ってみたい。

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