置くか置かないか



4月某日、新居に引っ越した。

近年の私の引越遍歴は忙しなく、マイナンバーカードの変更事項記載欄が、呪文のように長くなっている。

大規模なマンションで、隣に大きな森のような公園もある。まさに森の中に住んでいるような感覚になる家だ。

引っ越してからというもの、新築の匂いや使ったこともない最新の住宅設備に感動することも多いが、何より近所の開拓が一番だ。

徒歩5分の場所にパン屋があり、自他共にパン好きで知られる私からすると非常にありがたい。

また同じく徒歩5分の場所に大型ショッピングモールがあり、スーパーや100均、生活雑貨など大抵のものは揃う。

通勤も前の家に比べればやや勤務地に近づいており、便利さと言う面では全ての面において快適になった感もある。

ここまで聞くと悪いところは何もなさそうだが、二つ困ったことがある。


一つ目は夜は敷地内がなめくじ王国化するということ。

やはり自然豊かな立地といえば聞こえはいいが、虫を始めとする生物と共同生活することと同義だ。

夜になると、マンション内の廊下はなめくじ様もお通りになるので、気を付けないと衝突事故を起こす。

私自身は虫に比べればなめくじなんて全然いてもらっても構わないのだが、森に住んでいるということを実感する瞬間である。


二つ目はトイレスリッパ問題だ。

新居ではスリッパを履いて生活している。

マンションあるあるなのか、声のボリュームなどより、足音や床への衝撃音の方が響いている気がする。

そんな中で部屋の中では使用しているスリッパなのだが、問題はトイレスリッパだ。

そもそもトイレスリッパはいるのかいらないのか、という話になった。

もともとはカーペットを敷いており、スリッパは使用していなかったが、引越に伴いカーペットを処分した。

そのため前よりスリッパが無いことが気になるようになったが、これまでトイレでスリッパを履き替える習慣はなく、どうしようかと思っていた。

トイレの床は普通に座って使う分にはそこまで汚れることは無いはずで、スリッパは必ずしも無くてもいい。

結局、悩んだ末に結局スリッパを置くことになった。

理由は単純、もしこの家を訪れた人がいたらきっと戸惑うかもしれないと思ったから。

「この家、家の中ではスリッパ履くのにトイレはないんかい」と思われかねない。

ただ思ったよりスリッパの履き替えがめんどくさい。


引っ越してからというもの、こうして習慣を作っていくようなことが多い。

きっと始めたが最後、死ぬまで変わらない習慣もあるだろう。

そう思うとたかがスリッパごときとはならない。


おわりに


今週は生糸が担当しました。

新居に引っ越したエピソードがスリッパの話でごめんなさい。

GWも色んな新生活に向けた買い出しを沢山して、少しずつ環境が整いつつあります。

アロマディフューザーを置いたり、トイレにフェイクグリーンを置いたりして、、

またトイレかい。

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人間関係苦手、将来不安、でも野心はどこかにある…そんな思春期(Adolescent)の側面を持ちながら年齢だけを重ねた「おリン」と「生糸」がPodcast番組をお届けするスタジオ(Studio)、それがADOLESTUDIO、そういう感じです。

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次回はおリンが担当の予定です。お楽しみに…!

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