男ふたり、ぶらり、ひとねむり

7/8配信のADOLESTUDIOのせのびカフェの配信は、番組史上初、スタジオを飛び出すことになっている。

2023年1月にスタートした当番組だが、基本的には都内某レンタルスペースを借りて収録していた。
正直、音声がクリアに録音できればどこでもいいのだが、そういった場所を求めると部屋を借りるのが一番手っ取り早い。

音声媒体であるし、届けられるのは僕らの会話のみ。そこにどれだけの情報を乗せられるかというのも意識しているところではある。

いわゆるロケは、周りの風景を含めて視聴者にお届けするものであるし、podcastでロケをやるというのは、あまり意味のないことのように思える。

ただ今回のロケはとても有意義なものだったと思っている。

詳細は控えるが、ドライブで関東近郊に半日繰り出し、その道中でいつもの段取りで番組を録るという、ロケとは言いつつ、場所をレンタルスペースから車内に移しただけではある。では何がよかったのか。

みなさんは面と向かって人と話すのは得意だろうか。私は実はあまり得意ではない。

ただ基本的には人は一対一で机を挟んで話す時は、向かいに座って話す。podcastの収録も例に漏れず、2人で向かいに座って会話する形式だ。

ただドライブは横に並んで話すことができる。少なくとも私はこれによっていつもより話しやすくなったことは間違いない。

狭い部屋に篭って喋るために喋るのと、ドライブして外の変わる風景を見ながら、何か別の楽しみのために向かう途中での会話、横がどうとかなかろうが、どちらが自然になるかは明白だ。

これがロケをしてよかったと感じた理由だ。


ドライブらしく、昼ごはんを食べにラーメン屋に寄った後、そのまま日帰り温泉に向かった。

温泉はそこそこ大きな施設で、課金すれば岩盤浴もすることができた。が、今回は普通に温泉に入ることにした。

温泉は浴場の2/3が露天風呂になっており、なかなか広かった。あいにくの雨模様で、パラパラと降っていたが、2人で湯に浸かりながら、中身のない会話をポツポツとした。

少し熱くなってきたので湯から出たが、まだ温泉を出るには少しもったいないと感じたので、寝転び湯という、お湯が流れる床に寝転ぶことが出来る温泉に横たわった。

混んでいたので、隣り合ってはいなかったが二人とも同時に寝転んだ。寝そべりながら会話は出来ないが、10分くらいあったまったら、どちらかが出た時に出よう、お互いきっとそれくらいの感覚だったと思う。

寝そべると屋根に雨が当たる音がサーっと聞こえ、本物のネイチャー音に囲まれた静かな時間が生まれた。

自然と頭が空っぽになり、次第に色々な普段の仕事や生活のことが頭に浮かんでくる。のぼせることもないので、私はサウナはあまりやらないが、「ととのう」ってこれに近いのかなとなんとなく思ったりした

・・・

ふと目が覚めた。何となく予感はしていたが眠ってしまっていたようだ。一瞬焦るが、近くに時計はない。起き上がり見渡すと二つとなりでおリンも眠っている。
どうやら二人揃って温泉で寝てしまったようだ。

しかしどれくらい寝たか全く分からなかったので、10分くらい他をうろちょろ歩いたり温泉に浸かったりして時間を潰していると、おリンが起きてきた。

二人揃って寝てしまったことに苦笑いしつつ、そろそろ出るかと脱衣所に戻ると、なんと温泉に入った時から1時間半が経過していた。

温泉に浸かっていた時間はものの15分程度だったので、思いの外寝てしまっていた時間が長いことに愕然とした。


結局湯に浸かっている間はほとんど話さなかったので、上がってコーヒー牛乳を飲みながら、収録を忘れて色々なことを話した。そう私たちがしたかったのはこれだ。露天風呂でガチ睡眠したかった訳ではない。

もう完全にジジィだな…なんて言いながら、自然体で過ごしたぶらり旅。久々に原点を思い出す時間になった気がする。

おわりに

今週は生糸が担当しました。

ロケはとても楽しかったです。

3回に分けて配信するのでぜひ聴いてね。

【ADOLESTUDIOとは？】
人間関係苦手、将来不安、でも野心はどこかにある…そんな思春期(Adolescent)の側面を持ちながら年齢だけを重ねた「おリン」と「生糸」がPodcast番組をお届けするスタジオ(Studio)、それがADOLESTUDIO、そういう感じです。

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次回はおリンが担当の予定です。お楽しみに…！