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求人広告事例: 駅の運営業務スタッフ

「就職活動に役立つ仕事」という視点で、深夜の京王電鉄を支える業務スタッフの採用に成功!

■募集背景:

今回の事例は、京王線を運営する京王電鉄株式会社様です。現在 駅の運営業務において、夜勤よりも日勤を希望するスタッフが多い傾向にあります。今後も京王線を円滑に運営するために、シフトのバランスを図りつつ、アルバイト雇用を増やし、よりよいサービスを提供していきたい。これが今回の募集背景です。

■採用課題:深夜勤務×アルバイト雇用

今回は「夜勤」で勤務してもらえる人員の確保が1番の狙いです。しかし、これは鉄道事業に限った話ではありませんが、どんな業界でも、日勤より夜勤のほうが集まりにくい傾向があります。加えて今回はアルバイト雇用。このことから、正社員志向が強い若手にはどうしても敬遠されてしまう案件です。

そのため採用ターゲットは「学生」または「今後就職を検討しているフリーター層」に設定しました。しかし他業界に目を向けてみると、高時給の深夜のアルバイトは数多く存在します。その中からどう選ばれるかが今回の採用課題だと考えました。

■解決策:「就職活動に役立つ!」という視点

単に勤務条件だけを並べた求人広告では、他業界の求人案件と差別化を図ることができません。そのためまず考えたのは、学生や就職を検討するフリーター層がこの仕事をする「メリット」です。

改札窓口での清算業務。駅周辺のご案内。忘れ物の登録。車いすを利用するお客様のお手伝い…etc どの業務も、京王電鉄を運営するためには欠かせない仕事です。また、1日に何百人もの人が利用する沿線だからこそ、学生にとっては「社会勉強」となり、フリーターにとっては「社会貢献」に直結する貴重な経験です。

こうした考えから、京王電鉄のアルバイトは、就職活動の際に「自分の強み」として面接官に語れる可能性が非常に高いと感じたのです。このメリットを求職者に伝えることで、採用課題を解決しようと考えました。

■採用ターゲット

・学生(京王線沿線の大学に通っている大学生など)
・就職を検討しているフリーター

<ターゲットの志向性>
・ホスピタリティがある
・責任感が強い
・トイレ清掃なども率先して行うタイプ

■原稿工夫: 自立した大人への”入口感”

親元を離れて上京したけれど、胸を張って帰省できていないフリーターや、まだ若いから大丈夫と高を括る学生に対して、鉄道業務の意義や社会貢献度の高さを伝え、応募の背中を押す広告設計にしました。

また、採用ターゲットとの共感接点を「成人式」に設定。成人式を迎えても、一人前の大人になったと実感する若者はそれほど多くはないと思います。だからこそこの仕事を通じて「成人式のときより、成人になったと実感する」という内容をキャッチコピーで表現しました。

■原稿効果

問い合わせ:30件以上
応募数:11~30名
採用:4名
・20歳(男性/大学3年生)
・24歳(男性/フリーター)
・26歳(女性/フリーター)
・39歳(女性/主婦)

■原稿制作者より

アルバイト募集の場合、多くの求職者は「勤務条件」や「待遇面」を重視する傾向が強いです。しかしどんなアルバイトでも、「その仕事の社会的価値」や「その仕事から得られるもの」が必ずあります。今回の京王電鉄様がまさに良い例です。なにより自社業務の「価値」を理解したうえで応募・採用された人材は、入社後の定着率が高い傾向にあります。こうした視点で求人広告を制作するのも、私たちの仕事です。

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