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求人広告事例: ロードサービスのエンジニア職

「働く社員の生活が犠牲になりそうな職業イメージを払しょく!」

■募集背景:ロードサービスのエンジニアを増員したい。

有限会社関根車両 様は、群馬県・茨城県・埼玉県・東京エリアを中心に、24時間対応のロードサービス事業を営んでいます。今回は、事業拡大により、車のトラブルを解決するロードサービスのエンジニア職を増員したいと考えていました。

■採用課題:「24時間対応=自分の生活が不規則になるのでは?」

24時間対応のロードサービス。これは、車のトラブルに陥ったドライバーにとって非常に助かるサービスです。一方で、求職者から見たらどうでしょう。早朝であろうと深夜であろうと、出動要請がくれば、即座に現場へ駆けつけ、車のトラブルを解決。警察官や消防官のように「人助け」に直結する業務内容であることは容易に伝わります。

しかし、自分の生活が不規則になるのではないだろうか・・・。そんな入社後のイメージを抱かれやすい業務内容でもあります。今回はこの「社員の生活が犠牲になりそうな職業イメージ」が、採用活動をするうえでの課題だと考えました。

■解決策:いつでも緊急出動ではない。有給をとってるエンジニアだっている!

エンジニアの的確な状況判断や、その後の対応指示は、ドライバーの不安を安心に変える力があります。そうした仕事に従事しているからこそ、エンジニア自身もむくわれてほしい。そんな思いで、この会社を経営する社長様は、エンジニアの働く環境を整備しています。

・完全週休2日と週休2日の選択制
・土日休みも希望可能
・有給休暇の取得推奨
・深夜勤務はシフト制(主にベテラン勢)

その中で、社会的に注目度が高い「有給休暇の取得推奨」を原稿の切り口にし、「社員の生活が犠牲になりそうな職業イメージ」を払しょくします。

■採用ターゲット

・未経験
・無資格OK

<ターゲットの志向性>
・困っている人を放っておけない
・警察官や消防士に憧れがある
・自分や大切な人との時間も大切にしたい

■原稿工夫:ターゲットの「憧れ」と、この「仕事」の共感接点をつくる

「有給休暇がとれる会社です」という内容だけでは、「お休み第一優先の人材」からの応募も避けられません。もちろんお休みは大切です。しかし今回のお客様が求める理想は「人助けにやりがいを感じる人」です。ここの優先順位を崩さず、且つ 社員の生活が犠牲になりそうな職業イメージを払しょくできるよう、キャッチコピーに工夫を凝らしました。その工夫とは、採用ターゲットが抱く「憧れ」を刺激すること。今回であれば「困っている人を助けるかっこいい自分」です。

こうした正義感あふれる大人の多くは、幼少期に、テレビで特撮ヒーロー番組をよく見ていた傾向があるのではないか、という考えにいきつきました。そこで今回の原稿では、人助けに従事するエンジニアの仕事を「ヒーロー」と称し、このワードをターゲットとの共感接点として設定。また、「ヒーロー」と「有給」という、ギャップのある2つのワードを組み合わせることで、求人広告に意外性を持たせ、原稿閲覧率を促進させようと考えました。

■原稿効果

問い合わせ:20件以上
応募数:22件
採用:1名/20代男性

■原稿制作者より

エンジニア職のように、社会的職業価値が高い仕事は、世の中にたくさんあります。一方で、情報化社会の今だからこそ、本当の価値が、飛び交う情報に埋もれてしまっているとも感じています。

もしこの職業が世の中から消えてしまったらどうなるのか。そこから逆算し、職業価値をしっかりと掘り起こし、言語化する。こうすることで、職業価値そのものに共感して応募する求職者が増え、定着する人材の確保につながると考えています。


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