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文理の分けすぎ注意

理系と文系。
一般的には、高校でどちらかに分かれ、大学でも進む学部が絞られます。

私はハッキリと理系でした。
数学や物理が得意。
生物は解剖が嫌で嫌い。
国語はそれほど楽しいとは思えない。
そんな生徒だったので、決めるのに苦労はなかったですね。

大学では基礎工学を学び、バーコードリーダーのメーカーに就職。
33歳で今のシステム会社を立ち上げて、今50台なかば。

そんな私が今、思うのは
「仕事を進める上で必要な知識は、理系にも文系にもある」
ということ。

クラウドシステムやスマートフォンアプリには、利用者が目にする画面があり、画面を操作に合わせて後ろで特定の処理をします。
前者をフロントエンド、後者をバックエンドと呼ぶのですが、ハッキリとフロントエンドが苦手なエンジニアがいます。

「分かりづらいエラーメッセージを書く」
「ボタン名がおかしくて混乱させる」
「余白の付け方が変で見た目が悪い」
など。

アプリ開発には当然、理系的なロジカル思考が必要ですが、フロントエンドはデザイン力や文章力、業務理解力なども必要となります。
アプリ作成だけでも、文系的な力があった方が良い仕事が出来るのです。

課題を解決するには、総合的な力が必要です。

・技術的にこんな事が出来るはず
・これが出来たら課題解決につながるはず
・これぐらいのコストで出来るはず
・そのコストは課題解決への投資として見合うはず
・こんな画面なら混乱せずに利用されるはず
・こんなマニュアルやFAQを用意すればスムーズに利用されるはず。

必要なのは、様々な角度で構想し、検討すること。
理系・文系で、興味や思考、学習範囲をスパッと切る習慣が付いてしまうと、課題に切り込む力が弱まってしまいます!

もちろん、分業を進めれば、特定の仕事は出来ます。
しかし、構想力や課題解決力は伸びません。

情報の入手しやすさはインターネット前後で大きく変わりました。
今ではAIが、かなりのことをやってくれます。
個人でできることが急速に拡がる時代。
スペシャリスト&ジェネラリストの両取りするぐらいの気持ちがちょうど良い。

理系・文系という固定概念が強い風潮は危ない気がします。