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#1-3【解説1】FHRP(デフォルトゲートウェイの冗長)

このレクチャーではFHRP(デフォルトゲートウェイの冗長)について学習します。ちなみに「FHRP」とは「First Hop Redundancy protocol」の略称です。

まず以下の構成とその問題点を把握しましょう。

PC1が「インターネットに抜ける」=「外部ネットワークに通信する」場合、R1がPC1のデフォルトゲートウェイになります。
PC1が「インターネット」=「外部ネットワーク」に通信する上で、R1は一番最初の玄関口=「First-Hop」であります。

しかし、R1にて障害が発生した場合、PC1は外部ネットワークに通信することができなくなります。

上図のような障害がプライベートであれば修理・改善するまで我慢すればよいですが、これが会社であればビジネスチャンス・信用に大きな損失をもたらします。

そこで下図のように、デフォルトゲートウェイとなるルータを複数設置し、1台で障害が発生したとしても、もう1台が上手く機能すれば、インターネット接続、強いてはビジネスを継続することができるのではないかと考えられます。

しかし、ここで課題となるのはPCやサーバーに設定するDGW(IPアドレス)です。
基本的に1端末には1つのDGW(IPアドレス)しか設定することができません。先に「PC1のDGW」にR1を設定していた場合、R1にて障害が発生していたとしても、R1を通過してインターネット抜けしようとしてしまいます。

この状況で考えられる手段として、手動でPC1のDGWをR2に設定し直すという方法があります。しかし、会社などでPCが何台もある状況では「手動によるDGWの切り替え」は現実的ではありません。

理想とすべきは「自動でDGWを切り替わること」で、これを実現する仕組みがFHRP(First Hop Redundancy Protocol)になります。

いかがでしょうか。「FHRP、面白いやん。」と思っていただければ、
あなたはネットワークエンジニアです(笑)

次のレクチャーではもう少し深く解説し、そのあとにハンズオンをやっていきます。

<次の学習へ>


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