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#2-2【解説2】STP(スパニングツリープロトコル)~ブロックするポートの選出~

このレクチャーではSTPにおいて「ブロックされるポートはどうやって選出されるのか?」という点を学習しています。

まず以下の構成でブロックされたポートは「SW2のfa0/1」です。

ここで急ではありますが、さっそくハンズオンをやりたいと思います。
具体的には上記構成におけるPC1↔PC2の通信の動作確認、各スイッチのSTPに関連したshowコマンドを実施し、まずはSTPに触れてみましょう。

※これがすごく大事です。通常は「ルートブリッジが~」「ルートIDが~」「パスコストが~」といった話に続くのですが、そんな座学をしても永遠にSTPを理解できないどころか、STPが嫌いになります。


<検証1>
PC1からPC2(192.168.0.2)へpingを打ちます。

すると「PC1→SW1→SW2→PC2」を経由していることがわかります。


<検証2>
次にSW1とSW2の間のケーブルを削除(※障害が起こった想定)した上で、PC1からPC2へpingを打ちます。

SW1-SW2間のケーブルを削除し、時間を進めるとブロックされていた「SW2のfa0/1」がグリーン(使用可)になります。そのうえでpingを打つと、「PC1→SW1→SW3→SW2→PC2」といったように迂回路を経由していることがわかります。


<検証3>
次にSW1とSW2の間のケーブルを再接続し、PC1からPC2へのpingが<検証1>と同様になっていることを確認します。


<検証4>
その後、各SWで「show spanning-tree」のコマンドを打ち、出力される内容を一読しておきましょう。

次のレクチャーではSTPの専門用語について解説します。

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