固定残業代制の会社への転職を考える
私が現在勤めている会社は固定残業代制(月20時間)の会社です。つまり、月20時間までは残業代は出ません(固定残業代制の説明は省きます)。一応20時間超えるとちゃんと残業代は出ます。
前職の公務員は固定残業代制ではなく、1分でも超えたらちゃんと残業代が出ました(ただ、1時間以上残業しないと残業申請できる雰囲気ではなかったので、40分程度の残業であれば完全にサービスでしたが・・)
転職活動していると、今では固定残業制の求人を見ることが本当に多くなりました。ベンチャー企業だとほとんどが固定残業代制ではないかと思うくらいです。公務員から民間企業への転職を検討するにあたっては固定残業代制の会社も検討に入れることが増えてくるのではと思います。
しかし、今過去の私にアドバイスするとすれば
固定残業代制の会社には転職するな
です。。。笑
私自身、今の会社に就職する前は、
固定残業っていったってたった20時間でしょ?
1日1時間じゃん、楽勝♪
みたいな感じで、特に深刻に受け止めていませんでしたが、いざ働いてみるとじわじわとその感覚的なデメリットを感じています・・・
まず定時が18時なので、19時まで残業がつかないのは当たりまえなのですが、この何とも言えない1時間のサービス感が、公務員から転職するとかなり違和感があります。19時に帰るのは早い方だと言われればそれまでですが、実質定時が19時ってどう思いますか?
私は、結構労働時間が長いな・・って感じてしまいます。家に帰るのが20時30分くらいで、残業代がつかないという。
先ほど転職サイトで、年収450万~、40時間の固定残業代制の求人を見つけましたが、これだと毎月40時間残業しても残業代はつかず、年間480時間は年収のうちに含まれています。480時間というと、1日8時間労働だとして、60日分になります。年収450万円で定時帰りの人より年間2~3か月分多く仕事することになります。
固定残業代が含まれていると、見せかけの年収が増えます。しかし、この心理的な負担感は慣れない人には慣れない気がしますし、ボディブローのようにじわじわ来るのではないかと思います。しかも固定残業代抜きの基本給が残業代のベースになるので、残業代も安くなります。
仮にその仕事が本当にやりたいことやスキルアップのためであれば我慢できるかもしれません、ただ、少なからず転職先というのは自分のイメージとのギャップがあり、人間関係だとか社風だとか色々と適応していかないといけないので、せめて休日だとか給与面は想定通りであった方が良いと思います。
私がもう一度過去にさかのぼって転職活動をするのであれば、年間休日120日以上、完全週休2日、固定残業なし、通勤1時間以内。このラインを最低限に求人を探すと思います。
A社:年収330万円、完休2日(土日祝)、年間休日120日
B社:年収450万円、固定残業代30時間/月、週休2日、年間休日110日
のどちらか選べと言われたら、私ならA社を選んで、スキマ時間に副業すると思います。
とにかく、見せかけの年収に騙されてはいけません。転職エージェントは何の悪気もなく「今では固定残業代なんて普通ですよ。それを除くと本当に紹介できる求人が少なくなりますよ」みたいなことを言ってきますが無視したほうが良いと思います。
キャリアの成長期にある20~30代前半の若いうちはそれでいいかもしれませんが、40歳近くなってくると心身ともに本当に維持できていけるのか不安になってきます。
こういうのって転職しないと、年を重ねないと気づけないことなので、なかなか難しいですけど、私は本当に勉強になりました。
どうか皆さんは良い転職先に恵まれますように。
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