回想録 ___のシャーマン

2014年

___(東京の一等地の地名)駅近くのビルの一室にその人はいた。

化粧品の会社、プロスポーツ選手の施術と生活マネジメントをする会社、さらにエステ店を経営しているやり手の社長さん。

そして彼女はシャーマンだった。

美容施術の一環として。(?)
遠隔でまつ毛を伸ばしたり、顔の輪郭をきゅっと小顔にしたり、エネルギーだけでクライアントを痩身させることを得意としていた。

特にまつ毛はお得意らしく
「くるんっ!!とするのよ〜〜パーマみたいに。見る間にぎゅんぎゅん伸びるんだから」とおっしゃった。

(わたしはこれをリアルでみたので、生で会って触れたので、「そうか、いいのか」と思って遠隔ヒーリングを始めた経緯がある。スキャン。もそうだ。情報空間を扱う許可を自分に出した、大きなターニングポイントだった)

アンテナを張ったなら、会えてしまうものなんだなーーーと、すごく不思議で、すごく当たり前のことを思っていた。

決断し。
明確に、意図を設定したならば。

だからこそ
この人もまた、
前生からの記憶を持ち、かつ、順番を抜かして生まれてきた(ことのある)人だった。

シャーマンだったその人は、青年だったその人は、部族間の争いで、志なかばで呪い殺されてしまったそうだ。

すぐに生まれ変わって。臨月のお腹に入り、翌日出てきたそうだけど、またすぐに殺されてしまったと。

(そりゃあ無理があるでしょうねと、他人事のように思うわたし)

「順番抜かしはカルマになる」

と、その人はキッパリ言ったから、
わたしはすごく嫌だった。

なるんですか、、、本当に?

「なりますよーー!!そりゃあ」

さも当然のように言い切るから、
わたしはほんと嫌だった。

「逆にならないわけないじゃん、
だからすぐに死んじゃったんじゃん」

「続けて2回も殺されてさーー」

「かわいそうでしょう、わたし」

かわいそうなその人は
その前生の技術を使って、今日も東京の一等地で法人を数社経営している。遠隔でまつ毛を伸ばしながら。

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