あの日、外側はなかった話
わたしが小学生になった頃、学校では集団での予防接種があった。強制。(法律的にはそんなわけないはずだけど、実質的にはそうだった)
わたしは注射が大嫌い。その匂いに暴力的侵食が感じられるから。鋭利な針で、知らん人に意図的に不自然な力をかけられ、意味不明な液体を、身体に入られたくはない。
「この世界に注射がある(しかもそれは避けられない)」と知った時のわたしの絶望を知っている?
世界がモノクロに、真っ暗になったんだ。本当だよ。比喩ではなく。あなたにもみせてあげたいくらい。今で