見出し画像

骨が人間の老化に関係している(NHK特集)

古い骨を吸収することで骨の新陳代謝を担う重要な細胞が破骨細胞です。一方、新しい骨をつくる働きをもつ細胞を骨芽細胞と言います。骨粗しょう症の問題を引き起こすのはこれらの細胞のバランスが崩れたときに発症します。

また、若かさを生み出す驚きのパワーを持っていることが最近の研究で明らかになりました。

骨細胞からスクレロスチンという骨芽細胞に対する作用を阻害する生理活性 物質があります。このスクレロスチンが出過ぎてしまうと、骨量が減ってしまいます。そしてそのバランスが崩れて起きるのが骨粗しょう症なんです。日本には1000万人以上の患者がいる骨の疾患です。

加齢などによってホルモンバランスが乱れると骨芽細胞の働きを破骨細胞が上回るようになります。

また、骨芽細胞が出すメッセージ物質であるオステオカルシン。これは骨の中から血管を通じて全身に届けられ、「記憶力」「筋力」さらには「生殖力」まで若く保つ力があることがわかってきました。

もう一つ、オステオポンチンというメッセージ物質が老化による免疫力の低下のメカニズムを説明する物質として注目されてきました。

「衝撃」がかからない生活を続けていると、骨細胞が「スクレロスチン」をたくさん出して、骨芽細胞の数を減らし、骨の建設を休憩させてしまいます。

骨量減少で本当に怖いのは骨折ではありません。骨芽細胞が発するメッセージ物質の減少によって全身老化を進めてしまうという衝撃的な事実のほうが怖いのです。

今、大手製薬会社はメッセージ物質「スクレロスチン」のコントロールに注目しています。スクレロスチンを人工的に抑制する骨粗しょう症治療薬の開発中です。

しかし薬に頼らず、運動と同時に日光を浴びることで皮膚の中でカルシウムの吸収を助けるビタミンDをつくることが重要です。特に骨にかかる適度な衝撃与えるジョギングやウォーキングが骨を丈夫にするには最適。軽いジャンプや筋トレもによる骨に刺激を加える運動もいい。

食生活においては、カルシウムの補給は小魚やひじきがいいですね。牛乳は即効性があるが、飲み過ぎるとかえって尿中にカルシウムを排出してしまう脱灰を促進してしまう懸念があります。

過剰摂取するとマグネシウム不足により脱灰現象を誘発してしまいます。厚生労働省の食品白書でも牛乳は一日180ccを目安に摂取するべきと記載があります。

以上とも以下とも書いていないところが乳業業界に配慮しているお役所言葉である店を指摘しておききます。

骨の健康を袂ことは、
骨の破壊と再生のバランスをとることで骨粗しょう症を予防するとともに免疫力の低下を防ぎ、老化を遅らせることができるといういいことずくめではないですか?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?