見出し画像

科学の進歩は、医療の分野でも顕著。全遺伝子解析がリーズナブルな費用で可能になった!

遺伝子解析には多くの時間と費用がかかるのが常識でしたが、とうとう
全遺伝子解析が格安でできるようになりました。
日本では10年ほど前から「遺伝子検査」や「遺伝子解析サービス」と
呼ばれるサービスが登場していますが、解析ににかかる費用が
高かったのが現状でした。

そんな中、遺伝子解析を手がける日本のジェネシスヘルスケアは8月1日、
全ゲノムシーケンシング遺伝子検査キット「GeneLife WGS」の販売開始を
発表しました。

DNAの約30億塩基対からなる全遺伝情報であるゲノム解析サービスを、
日本で初めて個人向けに提供するというものです。
価格は14万9900円(税込)で提供しています。

検査自体は、専用のキットを使って唾液を採取するだけ。非常に
簡単になっています。採血の必要もありません。採取した唾液が
検査機関に届いてから、6〜8週間程度で結果が分かります。

この検査でどんなことができるのか?

それは、体質や性格の傾向など、予防やウェルネスに関する
約360項目に加えて、遺伝子との関連が強い疾患約6200種類に対する
病気に罹るリスクを解析してくれます。解析対象には各種ガンや
心血管疾患、希少疾患なども含まれているとのこと。

全ゲノムデータは、データ量で言うと2TBという膨大な量になります。
また、そのデータを多くの人にとってその意味を理解することむずかし
のではないでしょうか?

そこで、遺伝子検査の結果から予測される特定の疾患に関する情報は、
スマートフォンのアプリによって、医師のカウンセリングしたあと、
詳しい説明がされます。疾患リスクが非常に高い場合などは、
しかるべき医療機関を紹介するサービスも付いています。

私自身も、非アルコール性脂肪肝の遺伝子があるかどうかの検査を
受けたことがありますが、疾患を特定するとそれほど費用はかかり
ません。ちなみに脂肪肝のリスクはないとのことで、安心した覚えが
あります。

これからは、比較的リーズナブルな費用で遺伝子解析ができるという
ことで、あらかじめ疾患のリスクを予防する予防医学が進歩する
将来が見えてきます。

そう言えば、ハリウッド女優のアンジェリーナ・ジョリーが、
2013年乳がん予防のため両乳房切除・再建手術を受けていた
ことを思い出しました。

確か、この件はゲノム解析の結果と乳がん罹患の家系的な要因で
決断したものでした。

医学の進歩は、我々の知らないところで確実に先に進んでいる
ことを実感したニュースでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?