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ホルミシス効果

ホルミシス効果と聞くと微量の放射線が身体にいい効果を発揮
することを思い浮かべます。ラドン(放射線元素ラジウムが崩壊して
できる気体)が体内で細胞を刺激し、細胞が活性化することによる
身体の反応のこと。ホルミシス効果により新陳代謝の向上、免疫力の
向上、抗酸化作用が期待できるのです。

具体的には、高濃度のラドンを含む世界屈指の放射能泉で有名な秋田県
の玉川温泉や鳥取県の三朝温泉。ラジウムが分解される際に出る微量の
放射線によって、細胞などが刺激を受けて、その働きを活性化させ、
毛細血菅が拡張し、新陳代謝も促進し、免疫力や自然治癒力を高めること
で評判になっています。

ガンを患っている人が湯治に訪れることで有名になっている温泉施設
です。

メンタルな意味に解釈すると、ホルミシス効果は、適度なストレス負荷
をかけることでかえってストレス耐性できて、防御・適応能力を強化する
現象でもあります。

植物の例をとると、ポリフェノール、テルペノイド、アルカロイド、
含硫化合物など様々なファイトケミカルは植物が環境ストレスに対抗する
ために生合成しているホルミシス効果の典型であると言えます。

そのため一般的に誤解されているのですが、ファイトケミカルが人間の
身体にいいものだと思われていますが、むしろ薬物や毒物に近い異物と
認識したほうがいいのです。

いちばんいい例が、ポリフェノールです。デトックス効果があるとされ、
積極的に摂取するように言われていますが、日常的に摂取している
ポリフェノールは軽い毒であり、解毒能を高めておけば、環境ホルモンや
発がん物質のような強い毒が入ってきてもその毒をデトックスできる
という意味で推奨されているのです。

その意味でホルミシス効果をうまく利用しているのです。

日本では、食品添加物や化学物質を含んだ食品が氾濫していますが、
このホルミシス効果を認識していれば、身体に悪いものをまったく
摂取しない修行僧のような食生活より、たまに羽目を外して
ファースフードでカロリーが多いハンバーガーを食べたり、カップ
ラーメンを週に1~2回程度食べることは身体に軽いストレスをかける
ことになるので、そんなに悪くはない、むしろいい効果もあると
言えなくもありません。

あくまで私の私見ですが・・・

あまり食品摂取にギスギスし過ぎた考え方ではいけないのではなで
しょうか?ときどき罪悪感を抱くことなく、身体が欲するものを少量
なら食べてもかえってホルミシス効果があるのではないかと思うよう
になりました。


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