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まだ誰も知らない!デジタル人民元の恐怖がヒタヒタと押し寄せていること・・・

ロシアは先進国から厳しい金融制裁を課せられてことで、深刻な
外貨不足に陥りつつあります。

ロシア政府の財政は破綻していないにもかかわらず、外貨建て
国債の元利払いができなくなるという、特殊な形でのデフォルト
(債務不履行)になる可能性が高くなっています。

デフォルトによってルーブルの信用力を一段と低下させ、
ルーブル安を一段と加速させることになります。

インフレによる物価高騰の波がロシア国民に襲いかかるでしょう。

そのため、国民は、外貨不足から制限がかかる前に、銀行から
外貨預金を引き出そうと必死にATMの前で長蛇の列をつくって
います。

また、ルーブルを仮想通貨に換えて、自身の資産を守る姿勢を
強めていいます。2月末以降、ビットコインの価格高騰の一因と
考えられています。

ロシアによるウクライナ侵攻が始まって以来、ウクライナ政府と
民間支援団体には8万9,000件余りの寄付が寄せられ、約5,100万ドル
(約59億円)相当の仮想通貨が集まりました。

内外から寄付を受け入れるなど、仮想通貨の持つ潜在力の一つが
明らかになりました。そんな中、デジタル人民元の利用価値が
俄然、注目されはじめました。

デジタル人民元とは、
仮想通貨の一種で正式な通貨でもあります。電子決済より手数料が格安という魅力があります。

何と言っても送金手数料が安く済むので貿易の決済に利用されると
制裁逃れができてしまいます。つまり、ロシアの銀行でSWIFTから
除外して貿易の決済システムから締出ししている制裁から逃れる
対抗手段として使われる可能性があるということです。

デジタル人民元はまさに米中対立の産物です。中・ロが連携して
アメリカの通貨・金融覇権に挑戦する中国の切り札にする危険性が
あります。

中国は、デジタル人民元発行を起爆剤にして人民元の国際化を
進め、米国の通貨覇権、金融覇権に対抗することが最大の狙いでも
あります。

ちなみに米国はfacebookのリブラを潰しましたが・・・

デジタル人民元は、スマートフォン上の「ウォレット」というアプリを
利用して入出金や送金、決済に使用されますが、契約形態がすべて
スマートコントラクトのブロックチェーンを土台に行われるために
ユーザーの「資産、年収、支出、貯蓄がいくらあるか?」という
金融データや消費行動がすべて中国政府にガラス張りになってしまいます。

現在、最も危険なのは、上述したように中・ロが手を握り、
ドル決済システムから離脱するとともに、人民元決済システムを
自由主義諸国とは別個につくりあげることができてしまうことです。

一部のアジア諸国やアフリカなどを巻き込むことでそれが現実の
ものになるとほんとうに厄介なことになります。

デジタル人民元の恐怖がもうそこまでヒタヒタと押し寄せています。

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