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d.schoolに行ってきた!

UXteamの蓮見です。

いつか絶対に行く!と宣言していたデザイン思考の聖地 d.school 。

念願叶って11月のサンノゼ滞在の際に訪問することができました。

d.schoolの中をこの目で見ることができる!と分かってから、期待値は以前に増してどんどん膨らんでいたこともあって、ドアの前に立った時に”言葉にならない感動ってこういうことなのか”と、こみ上げてくるもので息が上手くできず鳥肌が立った感覚を今でも覚えています。

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d.schoolとは

シリコンバレーを代表するデザインファームのIDEOの創業者であるDavid KellyがSAPの創業者の1人であるHasso Plattner氏の寄付を受けて2004年だか2005年にスタンフォード大学に開設した大学の機関であり、言わずも知れたデザイン思考の総本山。

※d.schoolは単にスタンフォード大学の授業という位置づけではないというのはポイント。

通称d.schoolと呼ばれていますが、正式には"Hasso Plattner Institute of Design" 。名前がついてしまうくらいなのだからHasso Plattner氏の寄付額は相当な額なんだろうな...ということが想像できます。

そして言うまでもないですが、"Design"というキーワードこそ入っているものの、ここにはグラフィックデザイナーもプロダクトデザイナーもいません。

日本ではまだまだ”デザイン思考はデザイナーのもの”、つまり非デザイナーには自分からは遠いものと捉えられ自分事化できている人が少ない印象ですが、ここではそんなことはなくて、全員がビジネスや研究の基盤としてデザイン思考というマインドセットを持つために学んでいます。

d.schoolの中身

d.school内のツアーにも参加しましたが、内容は現時点でWebから得られる情報とは異なり、アップデートされていました。

ここで詳しく書いてしまうと現地でその通りのことを見て&聞いてくることになってしまいワクワク感が減ってしまうと思うので、写真をベースに簡単にしか紹介しませんが、

集合時間になったらすぐさま”なぜここへきたのか”参加した目的を交えた自己紹介が始まります。そして今回は見学ツアー中にも簡単にですが参加者同士でのアイディエーションをする時間が用意されていました。

もちろん全て英語なので苦手な方にはその心構えだけは必要だと、それだけは伝えておきたい...。私はだいぶキョドキョドしてしまったので。


この建物、"Thomas F. Peterson Engineering Laboratory Building 550 "がd.schoolのディレクションです。(キャンパスマップ:https://campus-map.stanford.edu)

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近くまでUberやLyftで行くことができるので、指定しておけば迷わず行けます。

この写真もよく見ますよね。

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でも、d.schoolと言えば!とよく紹介されている

"Nothing is mistake. There’s no win and no fail. There’s only make."
(間違いはない。勝利も失敗もない。あるのは「創造」のみ)

"The only way to do it is to do it."
(何かをやるための唯一の方法は、やることだ)

これらは残念ながら写真の通り、"This is Design Work"に変わっていました。
次行ったらまた変わっているかな。それはそれで楽しみ。


この写真も良く見かけますね。実物を見ると”d.schoolに来たんだなぁ”って更に感動します。

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雑談で出てきたアイディアもすぐにプロトタイプを作ってディスカッションできるようにと置かれている工具や付箋などの材料たち。こういうのを載せるとちょっと誤解されがちなんだけど、大切なことはモノを作ることが目的ではなくて、ここd.schoolで学ぶのは”問題解決のプロセスをデザインすること”で、プロトタイピングはその過程の1つの手段にすぎないということ。


椅子も自分たちでデザイン。さて、これは何を解決するためにデザインしたと思いますか?

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でもそれは行ってからのお楽しみ笑

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その椅子を作るために、作られたプロトタイプたちも置いてありました。1つのものを作るためにこれだけのプロトタイプを作る。実際はもっと多く作られたみたいです。


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授業は月・水・金の半日を使って行われるそう。いつでもすぐに再開できるように、進行中のものはその状態を残したままになっています。

日本の会議のようにテキストの議事録を見て記憶を呼び起こしながらも参加者の頭の中ではちょっとずつ認識のずれている状態で始まることはない。こっちの方がスマートだし、認識のズレを最小限にするためにも可視化って大切。これは声を大にして言いたい。


そして壁と天井にビッシリ貼られている受講生の写真。

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私もここに加わりたい!次はここに通うことを目標にしたいな。

その前に英語とか、そもそもの学力の問題とか(汗)、スタンフォードに入れたところでd.schoolの授業を取るのは今すごい倍率だからそもそもできるのかなど沢山課題はあるにしろ、

今の自分のレベルに全然満足できていないので、もっと沢山のことを経験したいし、それこそ人種も価値観も年齢もバックグラウンドも違う人たちとここでデザイン思考を学んでみたい。

おまけ

"Product Realization Lab"っていうところも覗いて見るといいかも!と教えてもらったので、行ってみましたが中に誰もいなかったので断念。知っていれば事前にコンタクト取って行ったのにー!!残念すぎるけど今回は写真だけ。次回の楽しみに取っておきます。

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本屋さんが好きなので、スタンフォード大学の中にある、ブックストアも行ってきました。

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もちろん"Design Thinking"のコーナーも。

私の愛読書もいくつかありました。こちらに置いてあるのは英語版だけど。読んでみたいなと思う本もあったのですが、分厚い英語の本をストレスなくスラスラ読める程の語学力はないので、そっと閉じて置いてきました。

最後に

ただただ私の感じたことを共有するだけの、この取り止めのない記事を最後まで読んでいただきありがとうございました。

本当はここでどんな事をやってきたのか、どんな事を聞いてきたのか共有したい気持ちはあるのですが、ここに詳しく書く事で訪れた人にとって答え合わせのようになってしまうのが嫌な気持ちがあって、無難な感じにまとめておきました。

私はせっかく行くなら、”どんな事が待っているんだろう”ってワクワクした気持ちで行きたいと新鮮さ求めてしまう人なので、teamのメンバーにもどこまで共有しようかな、と悩み中。

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