【クリスタ】3Dオブジェクト同士を親子関係にして追従させる
Ver2.2の新機能:アタッチメント機能。
3Dオブジェクト同士を親子関係にするときのメモ。
公式サイトで、3Dオブジェクト同士の親子関係は、いとも簡単にできるように紹介されているが、いまいちコツがわからないかったので、今回、調べてみた。
今回の事例としては、「3Dデッサン人形」と「リアルシャープ(頭部)」を親子関係に設定して、体の部位を動かすと詳細頭部も追従するように設定してみたが、これは、以前からやりたかったことだ。
ポーズ変更時に親子関係で追従するので、作業が楽になる。
具体的な下絵として活用できるので、かなり役立ってくれるはず。
また、公式で紹介されているのように、いろいろ応用できるみたい。
例)
・手に瓶を持たせる(親:手、子:瓶)
・帽子をかぶらせる(親:頭部、子:帽子)
・顔に眼鏡をかけさせる。(親:頭部、子:眼鏡)
・自転車に3Dデッサン人形を乗せる(親:自転車、子:デッサン人形)
等々。
■やり方
大雑把な流れとしては、キャンバスに親子関係にした3Dオブジェクトたちを配置する。サブツール詳細パレット>オブジェクトリストで、親子関係に設定。キャンバス上で子オブジェクトの位置を親の位置に合わせる。
では、以下にやり方を説明。
まず、下準備として、
「3Dデッサン人形」と「リアルシャープ(頭部)」を配置する。
通常のやり方でキャンバスにDrag & Dropしてもよいが、位置決めが難しかったり、手間がかかったりする。
一方で、原点に合わせて配置したいときは、3Dレイヤーの方に素材ファイルから3Dデッサン人形をDrag & Dropすると原点で配置される。位置合わせの手間が省けてよいかも。
そして、サブツール詳細パレットでオブジェクトの関係を確認する。
※サブツール詳細パレットを表示するとき
キャンバスに表示されているツールバーのオブジェクトリストを表示(スパナアイコン)をクリックする。
表示されたオブジェクトリストで、3Dデッサン人形を「親」、リアルシャープ(頭部)を「子」に設定する。
リアルシャープ(頭部)を選択後、Drag & Drop操作で3Dデッサン人形に重ねると階層化される。(※親子関係構築)
これで、体を動かすとリアルシャープ(頭部)も追従するようになる。
次にリスト下部にあるアタッチ先の部位で、「頭」を設定する。
(当該3Dオブジェクトをくっつけたい部位を選択する感じで)
この時、頭部が位置ズレするので、再度位置合わせをする必要あり。
これで、リアルシャープ(詳細頭部)の回転軸の原点が「頭」になる。
これを設定しておかないと、回転時、リアルシャープ(頭部)が体から離れてしまうので必ず設定しておく。
次にリアルシャープ(頭部)の位置合わせを行う。
位置合わせがやりやすいように、移動マニュピュレーターの「3Dモデルをスナップする」をクリックして有効にしてから位置合わせをするとやりやすい。(位置合わせ時、吸着する)
この状態で位置合わせすると、ガイドが表示され、適切な位置に吸着する。
下地の3Dデッサン人形の頭部サイズが大きいので、はみ出ている。
これを調整するには、「3Dデッサン人形」を選択した後、頭部サイズを調整して小さくしておく。するとはみ出ている状態が改善する。
また、首がはみ出ている問題を解決するには、詳細頭部のオブジェクトを選択して首も細くしておくとよい。
◇Tips
「3Dデッサン人形」の部位を動かす際、リアルシャープ(頭部)が選択されたり動かないように「ロック」と「選択できない」設定を有効にしておく。
◇今回作成した体型を素材として保存
今回作成した体型は、素材として保存しておくと、再利用できて便利。
やり方は簡単で、レイヤーを素材ウィンドウにDrag & Dropするだけで登録できる(素材のサムネイルも自動的に作成される)。
■所感
あと・・・、デフォルメキャラを作成していて気が付いたことだが、
3等身キャラなど、低い等身に設定すると自動的に頭部が大きくなってしまう仕様だが、これがちょっと問題。
低い等身で、頭部の縮小サイズには限度があり、あまり小さいサイズにならない。その影響で、親子関係にしたリアルシャープ(頭部)からはみ出てしまうことがあった。親の頭部は、非表示設定にできないため、デフォルメキャラを設定するときには留意する必要あり。
デフォルメ系だとこんな感じになった。身体パラメーターを調整しすぎると破綻する。このくらいが限界かも。
ちなみに等身:3.5に設定したが、等身を下げすぎると自動的に頭部サイズが大きくなり、詳細頭部からはみ出てしまうので注意。
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以上。
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