noteの #買ってよかったもの2022 記事を分析。外出回帰が見られたほか、メタバースなど新しい買い物のきざしも。
noteの年末恒例の人気企画「#買ってよかったもの」。
みなさんを幸せにした買いものを通じて、これからの生活や新しい買いものの「きざし」を感じてもらえたらと今年書かれた約1.7万件の記事を分析しました。
この記事では、特徴的な4つをご紹介。レポート全編はこちらからご覧ください。
#買ってよかったもの2022 とは
noteでは、2018年から毎年末にお題企画「#買ってよかったもの」をおこなっています。お題企画は、noteが設定したお題にそった投稿を募集して、クリエイターが投稿するきっかけをつくり、新しい記事との出会いを生むものです。「買ったもの」でも「売れたもの」でもない「買ってよかったもの」。そこには、さまざまな感情や思い出、日常のインサイトが、 たくさん詰まっています。
分析結果サマリー
「#買ってよかったもの」に関連して投稿された約1.7万件の記事を昨年と比較し分析しました。
昨年は「おうち時間」を豊かにするような買い物が見られましたが、今年はファッションや美容、カメラ関連の買い物がふえ、外出の機会が大幅にふえたことがうかがえる傾向となりました。
一方、忙しい日常が戻ったことにより、電気圧力鍋のようなほったらかし調理家電の人気が復活。時間の節約をする様子もうかがえ、限られた時間をどれだけ有意義に過ごすかといった「タイパ」を意識した買い物の傾向も見られました。
新しいきざしとしてはメタバースやNFT関連の買い物があり、この分野は今後さらに広がりそうです。また、今年はnoteの記事をきっかけとした「note買い」とも言える現象が多く見られました。
1:人気カテゴリTOP5のうち、ファッション・美容の割合が昨年より増加
12月11日までに投稿された約1.7万件を35のカテゴリに分類して去年と比較したところ、上位5カテゴリに変化はないものの、レポートの観測史上はじめて「ファッション」カテゴリがベスト3に入りました。外出回帰を受け「フード」「家庭」の割合が下がり、「ファッション」「美容」の割合が増加しています。
記事の内容には、心が動いたリアルでの買い物、旅先で出会った珍しいアイス、マスクをしても崩れないコスメなどが見られ、コロナ禍3年目で気持ちや行動が変化している様子がうかがえました。
2:メタバースやNFTなどあたらしいお買い物のきざし
メタバースやNFTなど、新しい分野のものやサービスを学びながら購入し、体験をつづった記事が多く見られました。
他にも睡眠の効果を最大化するために寝具にこだわる傾向、SDGsへの関心の高まりとともに環境に配慮した商品を積極的に選ぶ傾向もうかがえました。
3:商品のストーリーに共感、noteを通じたお買い物「note買い」が増加
今年はnoteの記事をきっかけとした「note買い」とも言える現象が多く見られました。購買の傾向には、「noteで検索した記事を読んで購入」「つくり手が発信する熱量の高い記事を読んで購入」「noteでつながっている人のおすすめを読んで購入」の3つのタイプが見られました。
noteが実施した調査によると、5人に1人以上が「note買い」をしています。
noteでは買い物体験を熱量高く本音で書くクリエイターが多く、読み手が商品のつかい方やよいところだけではなく、デメリットなども知ったうえで購入している様子がうかがえます。
また、「note買い」をした理由には「商品の背景やストーリーが伝わってくること」があげられています。商品のストーリーに共感したうえで購入できることが、納得度の高い買い物経験につながっているようです。
4:人気ブランドへ寄せられる熱量
「#買ってよかったもの」に投稿された記事のテキストから、自然言語処理技術でブランド名や社名などの固有名詞を抽出したブランド(ファミリーマート、東急ハンズ、無印良品、NIKE、DIOR、KATE、Anker、THE NORTH FACE)と、そのブランドがどのような言及をされているかを見てみました。レポートでは、それぞれのブランドに対するすてきな表現を紹介しています。
調査概要
■「#買ってよかったもの2022」レポート
・調査時期:2022年1月1日(土)〜12月11日(日)
・調査対象:期間中に「#買ってよかったもの」の ハッシュタグつきでnoteへ投稿された記事16,859件および関連するSNS投稿
・分析手法
1.アクセス解析ツールを用いたnoteの投稿データおよびSNSの定量分析
2.noteの投稿データを用いた定量・定性分析
・対象カテゴリに関するデータの収集
・自然言語処理技術を用いた、ハッシュタグの抽出/記事のピックアップ
・上記結果の分類および要約整理
■「noteを通じたお買い物」についてのアンケート
・調査時期:2022年12月1日(木)〜12月6日(火)
・調査対象:アンケート開始日から1週間以内にnoteの記事を読んだユーザー
・調査手法:インターネットアンケート
・調査人数:500人