見出し画像

世界の名画を、noteの見出し画像にできるようになりました

世界の美術館が広く公開している作品画像を、noteの見出し画像に設定できるようになりました。ほかのクリエイターが提供した画像を記事の見出し画像にできる機能、「みんなのフォトギャラリー」から設定できます。

第一弾として、マンハッタンにあるメトロポリタン美術館が広く公開している作品画像から、約500点をみんなのフォトギャラリーにアップしました。今後もさまざまな施設で公開されている作品画像を、クリエイターが利用できるようにしていく予定です。

noteはすべてのクリエイターに敬意を払い、歴史を重んじながら、過去から現在までの創作が未来の創作を後押しする流れをつくります。

取り組みの背景

美術館の中には、一部の作品画像を無償で自由に利用できるものとして、インターネットで広く公開しているところがあります。たとえば、作者が著作権を放棄していたり、作者の死後一定期間が経過している作品です。そのような作品画像をオープンにすることで、世界中のひとが気軽に名作を楽しむことができ、作品を死蔵から救うことにもなる取り組みです。

現在や未来の創作活動は、常に先人の創作の歴史のもとに生まれます。noteのクリエイターが人類の資産である先人たちの作品に出会うことで、その作品に思いを馳せたり、あらたな創作のきっかけになったりする機会をつくりたいと考え、今回のプロジェクトはスタートしました。利用時にも作品の作家名と収蔵美術館名がリンク付きで表示されるようにして、出会いを促しています。

今回は第一弾として、メトロポリタン美術館が広く公開している作品画像から、約500点をアップしました。今後もさまざまな施設で公開されている作品を、クリエイターが利用できるように進めます。

みんなのフォトギャラリーとは

作品画像は「みんなのフォトギャラリー」にアップされます。みんなのフォトギャラリーは、ほかのクリエイターが提供した画像を、記事の見出し画像に設定できる機能です。画像を使用するクリエイターにとっては、いちから自分で作る必要がないため創作のハードルが下がり、画像を提供するクリエイターにとっては、作品を楽しんでもらう機会が増える取り組みです。

ガイドラインの公開

noteのクリエイターも、創作の歴史をつむいできた作家も、ひとしく尊重すべきクリエイターです。クリエイター同士が敬意を持って創作を楽しむことができるように、「みんなのフォトギャラリー」のガイドラインを作成しました。ご利用の前にお読みください。

使い方

202103_パブリックドメイン×みんフォト<使い方画像>

1.投稿画面左上の画像マークをクリックし、「みんなのフォトギャラリーから画像を挿入」を選択
2.「世界の美術館」タブから画像を選び、「この画像を挿入」ボタンをクリック

※noteアプリでの対応は以下の通りです。対応まで、スマートフォンでのご利用の際はブラウザ版をご活用ください。

iOS:最新版にてご利用いただけます
Android:現在、対応予定はありません

作品例 

※すべてメトロポロタン美術館「The Met Collection」より

ゴッホ「麦畑と糸杉の木」

フィンセント・ファン・ゴッホ「糸杉のある麦畑」

サンレミの精神病院に入院していた1年間、ゴッホは糸杉とオリーブの木が点々と生えるプロヴァンスの田園風景を描いた一連の絵を手がけました。1889年7月2日に弟のテオに宛てて書いた手紙で、6月に描き始めた最新作について「糸杉と少しばかりの小麦、ケシの花、青い空があり、多彩なスコットランドの格子縞のようで、アドルフ・モンティセリの絵のように絵具を厚塗りした」と説明しています。ゴッホはこの日差しの降り注ぐ風景画を自分の夏の絵の「最高作」と評価し、同じ構図で3点制作しています。
(参考:The Met Collection

セザンヌ「りんごと洋梨」

ポール・セザンヌ「リンゴと鉢植えの桜草のある静物画」

セザンヌは、花や生け花を描くことはほとんどありませんでした。セザンヌが鉢植えを描いたのは、3つの静物画と、実家であるジャス・ド・ブファンの温室を描いた2つの作品、そして1878年頃から1906年頃までの20年間に描いた10数点の美しい水彩画だけです。セザンヌはこの特徴的なテーブルとエプロンをずっと保管して題材にし続けていたようで、その結果彼の1890年代の三大静物画が誕生しました。
(参考:The Met Collection

葛飾北斎「凱風快晴」

葛飾北斎「山下白雨」

葛飾北斎の代表的な作品のひとつです。赤い稲妻が示す雷雨は、雲に覆われた夏の空から、富士山の眼下を騒がす濁った暴力へと急変する様子を表現しています。世界で最もクリエイティブな芸術家の一人である北斎は、自然に対する並外れた感性と、人間に対する鋭い洞察力を持っており、これを作品として具現化する力を発揮していました。
(参考:The Met Collection

ジョルジュ・スーラ「グランド・ジャット島の日曜日の午後」

ジョルジュ・スーラ「グランド・ジャット島の日曜日の午後(習作)」

セーヌ川に浮かぶ島でくつろぐパリジャンたちを描く、スーラの最後の習作。2年後の1886年に開催された印象派展で発表された「グランド・ジャット島の日曜日の午後」では、スーラはより細やかな筆致で点描法を用いています。彼は色を小さな点に分けて解釈する「分割主義」を用い、人の目が隣り合う点の色をブレンドして認識することを最大限活かすような技法を好みました。
(参考:The Met Collection

ほか、伊藤若冲、歌川広重、ピエール=オーギュスト・ルノワール、ポール・ゴーギャン、ヨハネス・フェルメール などの作品画像をアップしています。

追加してほしい作品や施設があれば、ぜひこちらから教えてください!

みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!