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曇りなき空

↑前回のつづき

岸田内閣を支持する理由の第三位は「人柄が信頼できるから」らしい。最初にこれを見たときは「人柄ってお見合い相手じゃないんだから(笑)」と思ったが考え直した。

支持しない理由の第三位も「人柄が信頼できないから」だという。奇しくも双方の第三位に人柄が挙がっている形だ。しかし、事実上は第一位、第二位よりも重要な判断基準なのかもしれない。

損得以外で政治を評価するのは現状だと難しい。そうなると人柄に頼るしかなくなる。人柄が信頼できれば「他より良さそう」だと感じるし、人柄が信頼できなければ「政策に期待できない」にも繋がるだろう。

当然、人柄能力の両方が信頼できることが望ましい。が、そんな聖人君子は現実には存在しない。仮に存在したとしてもその人が聖人君子であることを我々は認識できない。

なぜなら1億人が同時に満足することはないからだ。

幸いにも日本では多様な価値観を持つことが許されている。10万円を貰って喜ぶ人もいれば焼け石に水だという人もいる。よって聖人君子が知恵を絞って打ち出した施策にも不満を持つ人は必ず出てくる。

不満を持つ人がいるなら最善ではなかったと普通は考える。先に信頼があればこれ以上は望めなかったと思えるが、その信頼を得る前に聖人君子は無能の烙印を押されてしまう。

↓次回につづく