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褒めてはいけない

↑前回のつづき

現政権を支持しない理由として「政策に期待が持てない」「実行力がない」などが挙げられている。ということは政策に期待が持てて実行力もあると感じている人たちが支持している。と、思いきやそうではなかった。

支持する理由は「他の内閣より良さそう」「政党で支持している」が上位を占める。政策や実行力を評価しているわけではないのだ。

要するに誰も満足していない。

探せば大満足で支持している人もいるだろうが、多くは何らかの不満を持ちながら支持したり支持しなかったりしている。

合点がいった。政治に関心がないなりにニュース等で目にした光景を思い返してみても、時の政権を褒めている人を見た記憶がない。後に評価している例はあるが、故人を美化して気持ちよくなっているだけに見える。

いつも誰かが不平不満を口にする。政治家自身もそれが仕事だと言わんばかりに政敵を批判する。相対的に良いと思われることが支持に繋がるとなれば当然そうなる。

その結果、どこに向かえばいいのか誰もわからないのだと思う。悪いところばかりに注目して、ではどうしたらいいのかが示されない。

褒めるという行為には相手を喜ばせるだけでなく、望ましい道を明らかにする効果もある。もちろん相手に。そして自分にも。

↓次回につづく