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漫画『ダーウィン事変』が面白い

月刊アフタヌーンで連載中の漫画。僕はずっとマガポケで読んでいるが、noteでも第一話がまるごと公開されていて、読み返してみてもやっぱり面白い。

次のセリフがこの漫画を象徴している。

病原菌に感染してるのが
たとえ君でも撃ち殺すけど…

自分が助かるためならクラスメイトでも撃ち殺すと言っている。ヴィーガンを揶揄する相手への最高の切り返しであるだけでなく、主人公の見た目以上の特異性を他のクラスメイトと読者に強く印象づけるシーンだ。

生き物としては完全に正しい。でも普通の人間はそれを言えない。他の漫画にも殺人の意向を示すキャラクターはたくさん登場するが、悪者だったり、何かやむを得ない事情があったり、何かしらの「言い訳」がセットで付いてくる。

ヒューマンジーというキャラクターだからこそ善悪とは違うところにある生き物の正当性を言葉で表現することが可能になったのだ。この発明が今後どんな物語を描いていくのか楽しみでならない。

今のところアニメ化の予定はないようだが、アニメ化されるとしても相当先になると予想している。たぶん、この内容を受け入れられるほど日本人は成熟していない。アメリカ風のセリフ回しも日本のそれだと嘘っぽくなるからだろう。そのくらいこの漫画は先進的だと思う。


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