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リーズナブル

たぶん平均より財布の紐が堅い。貧乏ではないが裕福でもない家庭で育ち、社会に出てからは必要十分な収入を得るために一日6時間勤務を基本としてきた。今は早期退職して年金受給までやり過ごそうとしている。

無駄遣いは生活の質を脅かす。高級腕時計を買って食料を買えなくなるのは困るのだ。毎日を健康に過ごすには節約せざるを得ない。

では潤沢にお金があったら高級腕時計を買うのか。

結局買わないと思う。身体に何かを巻きつけるのが嫌いなので普段から腕時計はしない。機械式時計はたしかに僕の心をくすぐるが、ミニマリスト気質の所有欲は確実に後悔を呼ぶとわかっている。

必要なものは買う。無駄なものは買わない。

Wikipediaに寄付はする。対人pay to winゲームには課金しない。でも、カッコ可愛いアバターは買う。宝くじに夢を見ない。Amazonプライムは継続する。縁起物をありがたがらない。

何かの間違いでうっかり大金持ちになったとしても、これらの基準は変わらないだろう。逆に最初から富豪の家に生まれていたなら、この感覚は育たなかったのかもしれない。

リーズナブルとは合理的であることを意味する。安いから買うのではない。理にかなうから買うのである。


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おそらくそうなる。