最近のネット広告ときたら
前回のつづき
テレビCMはまだ可愛げがある。番組とは完全に独立していて、繰り返し見せられるにしても本編が頻繁に中断されるとか視聴時間の割合が多少増えるくらいで済むからだ。
対してネット広告の厚顔無恥っぷりは目に余る。昔はウェブサイトのレイアウトの一部にバナー広告が置かれる程度だった。限られたスペースで印象を残すために趣向を凝らしたキャッチコピーも多かった気がする。
今でも面白い広告は見かけるが、それ以上に小賢しい広告が増えた。スマホの狭い画面でブラウジングする人が増えたことも無関係ではないだろう。
たとえば「続きを読む」の偽装広告が挙げられる。目当ての記事を展開するつもりで押すとまったく別のサイトに飛ばされる。ページ全体を見渡せれば本物の展開ボタンや、あるいはそもそも記事が折り畳まれていないことに気づけたはずだ。
スクロールに合わせて移動する広告もよく見る。画面端に常駐するだけならいいが、記事を読み進めたあたりで中央に被せてくる広告は一体何が目的なのか。読みたければ踏めってこと?説明がなければそんなの意地でも踏まないよ?
ブラウザの履歴に割り込んでくる広告やタブを切り替えて戻って来るだけで表示される広告もある。
友好的な態度には見えない。
↓つづく