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イマジナリーごはん

これまで何度か炊飯の話を書いているが、進展があったのでまた記事にしておきたい。

↑このときに買った鍋はステンレスプレートを外せば普通の土鍋だった。つまり、IH以外の熱源を用意できれば土鍋ごはんに手が届く。

というわけで、カセットコンロを導入してみた。IHと比べたらランニングコストは高くつくだろうが、美味しいごはんのためなら仕方がない。すでに土鍋が手元にあるという状況がこれを後押しする。

ずいぶん回り道をした。しかし、ようやくあの頃の美味しいごはんと再会できる。高まる期待を抑えつつ、ななつぼしを炊いて食べた。

コレジャナイ……

加熱時間や水加減をいくら調節しても理想の炊きあがりにはならなかった。

土鍋にも個性があるのかと思い、他の土鍋も試した。すでにカセットコンロが手元にあるという状況がこれを後押しする。その結果、今うちには土鍋が3つある。しかし、美味しいごはんにはありつけていない。

もう何が悪いのかわからない。以前の土鍋は販売終了しているし、厳密にはガスの種類もコンロの形も当時とは違う。完全に再現することは不可能である。

あるいは記憶が美化されているだけなのかもしれない。僕が炊いたごはんを僕以外に食べた人はいない。あのごはんは本当に実在していたのか?