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金銭感覚

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お金は上手につかいたい。不定期更新。
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2023年10月の記事一覧

知識の商品価値

文芸の魅力は体験にあるのだろう。語感を味わうとか、行間を想像するとか、著者や登場人物に共感するとか。僕は文字情報の理解におそらく人一倍の労力を要するため、面倒くさいが先に立つ。だから敬遠している。 noteや書籍の文章は体験を目的とするものばかりではない。言語は知識を伝える。文芸はそこから派生した一例に過ぎない。 ここからが本題で、僕は知識にもお金を払いたくない。 基本的に知らないよりは知っている方がいい。情報を制するものが世界を制すという言葉にも頷ける。が、知識を売買

読書嫌いの自己分析

noteにこれを書くのはいささか憚られるが、お金を払ってまで文章を読みたいと思わない。文筆業を全方位にディスっているのではなく、僕個人の問題として文字から情報を得ることに少なからず負荷を覚える。 いくらガンダムが好きでも組み立てが苦手な人はプラモデルを買わないだろう。それと同じ理屈だ。 文章は先頭から末尾まで直列に文字が並んでいる。途中に改行や段落があっても本質は変わらない。その直列データを分解して立体的に再構築することでようやく理解に至る。僕はこれが不得手らしい。電話が

リーズナブル

たぶん平均より財布の紐が堅い。貧乏ではないが裕福でもない家庭で育ち、社会に出てからは必要十分な収入を得るために一日6時間勤務を基本としてきた。今は早期退職して年金受給までやり過ごそうとしている。 無駄遣いは生活の質を脅かす。高級腕時計を買って食料を買えなくなるのは困るのだ。毎日を健康に過ごすには節約せざるを得ない。 では潤沢にお金があったら高級腕時計を買うのか。 結局買わないと思う。身体に何かを巻きつけるのが嫌いなので普段から腕時計はしない。機械式時計はたしかに僕の心を

ご祝儀という名のパーティー券

結婚式のご祝儀が少なくて云々、というネット記事を見た。 ご祝儀をもらう予定もあげる機会もない僕にはまったく無縁のことだが、この因習は一体誰が得をしているのか。 お金の話に限ると知り合いが多いほどたくさんもらえる。が、知り合いが結婚すれば今度は自分があげる番になる。なれば既婚者、または結婚しなさそうな知り合いをたくさん持つことがゲーム理論においては正しい戦略になる。 知り合いが多くて結婚しない人が一番損をする。かといってご祝儀目当てで結婚する人も少ないだろうが、いくらかは