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心を広げる月曜日

おはよう月曜日。
皆さんの心は晴れやかですか?

月曜日がとてもゆううつだった頃が、わたしにはありました。激務の日々がまたはじまるのかとげんなりしていたのです。休日返上で働き、身体が疲弊しまくっているところで、また月曜日が始まるのですから。絶望感にも似たどんよりとした空気が、当時ありましたね。

ぐるぐると目が回る日々を必死で過ごしながら、生きていました。

いま考えると、確かにそれも充実感なのですよ。力の限り、せいいっぱいやっていたわけですからね。心を満たしていたのは、「いつわりの充実感」でした。

忙しさの麻痺は、人を狂わせます。
身体、心、わたしそのもの。

客観視できない状況までいくと、狂った時計の針が回り続けていることにも気づかないのだと思います。

わたしの場合は、そんなタイミングで、熊本地震(2016年)が起きました。最大震度7が、2日連続で発生。1回目に起きた「本震」と思われる地震が、翌日にあっさり覆されるほど、「前震」「本震」が連続して起こり、過去に例を見ない大地震となりました。

ここで、強制的に立ち止まることを余儀なくされました。仕事を休まざる得なくなったのです。家も車も被災して、まったく動けなくなりました。地震で日常を失ったのです。

強制ストップ。ここで、過ごした時間はわたしに気づきを与えてくれました。いままで見過ごしてきたものと向き合う時間が与えられたのだと思っています。

どうしても抜け出せない渦のようなもの。力強いエネルギーがうごめく世界へ、再び飛び込むのかどうかを問いかけられました。


月曜日の朝が、心苦しいとき。それは、ひとつの大切なサインなのだろうと思います。苦しいばかりを味わわなくていい。自分の心をごまかし続けないでほしい。

わたしは、あのとき立ち止まったことで、もう二度と昔には戻らないと決めました。日常によろこびをみつける。ときにゆっくりと、ときに無心になって。必死になにかを追い求めているときには出会えなかったものが、いまここにはあるのだから。

新しくむかえた月曜日。
心のひだを伸ばして、のびのびと手を広げて。よろこびを、大切に味わっていこうと思います。



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