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自分が生きていることを確かめるための絵画

私が絵を描くときに大切にしていることは、
自分が本当に描きたいものを描くことです。
世の中で流行しているものや、
誰かに喜んでもらう、評価してもらうために描くことはありません。

なぜなら自分自身が本当に関心があるものを描くことほど
面白いことはないからです。
描く過程は山あり谷ありで刺激的なものだし、
自分自身が本当に心から納得いくものが仕上がったときには
他には替え難い感動があります。

他人の評価や時代の流行りのようなうつろいやすいものよりも、
自分が生きている手応えを自分で感じることの方が私は大切です。
絵を描くことは私のものであり、他の誰かのものではないのです。

スマホのゲームやYoutubeで、
他人が作ったルールの中で遊び、
他人が作ったものを眺めているだけで、
自分の生を感じることなんてできるのだろうか。

自分の絵を描くことは魂の冒険です。
多くの人が自分が描いた絵を隠したくなるのは
自分がそこに現れることを無意識に感じているからだ。

絵を描くと本当の自分が現れる。
本当の自分と遭遇できる。
自分を見失っている人は絵を描けばいいと思う。

自分のために絵を描くことを、もっと多くの人に伝え楽しんでもらいたい。
生きていることの手応えの薄いこの時代にこそ、
美術が本当に人の役に立つと確信している。
それを伝えることが美術を学んだ人間としての責任だと思っている。







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