50歳を前に想う事、その7

私は大変に平凡なサラリーマンと言って良い、能力も特になく野心もない、残り数年は馬なりで終わりたい、もうこれが本心である。

しかし私だってお金は好きだし良い暮らし向きに憧れが無い訳でもないが前のめりにならないのは私の両親が自営しており倒産と言うほどでもないけれどお店を閉じてしまい借金に追われた姿を見たことが大きいだろう。

私が幼少期の頃はかなり暮らし向きは良かった、実感もあるし当時の写真なんかみると潤沢にモノがある生活だった、しかし中学から高校に行く頃から暮らし向きは下降して家にお金がない事は当時学生の私にもわかった。

もし、この頃家業が上手く行っていたら私はきっと家業を継いだだろう、巡り合わせとは不思議なものである。

学生が終わり就職する頃には両親は勤めに出ていた、小さくとも一国一城の主人だった父には辛い時期だっただろう、私は会社員生活を始めた。

その後私の周りでもチャレンジして自営を始めた人もいた、成功して素晴らしい結果を出した人もいたし、芳しくない結果に終わった人もいたがチャレンジした行動には拍手を送りたい。

かたや私は転職を繰り返したがサラリーマンの枠から飛び出す事はなかった、飛び出す気もなかった、理由は簡単気が小さいからである、失敗する可能性があるくらいならチャレンジしたくない、これがホンネである。

これから自営をする事はないだろうけれど私の性格的には悪くない選択であると思う。

しかし、私は父に今の私を見てどう思うか聞いた事がない、成功なのか失敗なのか?親の期待を越えたのか足りていないのか?いつか聞いてみたいものである。

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