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某DSOのボドゲDに応募してみて

今回、色々問題がありそうな募集だなと思ったので、受けてみた結果の感想を書いてみることにした。

キーワード「甘い蜜だけを吸ってボドゲで金儲けをしたい」

結論から先に話そう。
面接の際に先方から説明があった内容は、報酬と作業内容がまったく見合わないもので、よくありがちな「この仕事をやり遂げればとてもよい経験になる!だから頑張ろう!」みたいなものであり、「やりがいの搾取」系の古い体質だった。
※報酬に関しては、新卒が貰う報酬よりも場合によっては安く、残業代も込みで残業代は実質無く、ひたすら長時間働かせるような業務内容であった
 また、面接後一週間以内に必ず折り返しの連絡があるという話だったが、連絡があったのが2週間以上過ぎてから。
 メール本文には遅れた理由も無く、事前に合否連絡が遅れるという連絡も一切なかった。

ここまで見て頂ければわかると思うが、そういう企業ということ。
※表向きの良さそうな内容ばかり真に受ける人がいると思うので実態を

まず、受けてみた際の最初の連絡だが、大企業とは思えない募集だった。
最初のツイートだが「詳細な雇用情報などは最初まったく出さす、募集の内容だけ」その後、DMにて連絡を取ってみた所、詳細な内容がくるかと思いきや、「メールアドレスにメールくれ以上」のみであった。

その後、いやさすがに詳細な情報をくれないとわからないという話をしてみた所、詳細な情報がようやくでてきた。
しかし、その詳細な情報も、詳細と言えるほどの情報ではなかった。
※指摘しないとこういう情報すら出してこないレベルの人材がいるということ

だが、担当している窓口がポンコツなだけ(ゲーム業界でもメールのやりとりがポンコツな人はいる)かと思ったので、一先ず次のステップに進むことにした。

実際に面談してみた所、多少有名?な方が1名アドバイザーで、他2名はボドゲの事がまったくわからなくほぼアドバイザーにおまかせみたいなノリのそこそこお年のいった人物であった。
※ボードゲームを広げたいという意思はまったく感じられなかった

彼らがやりたいことを簡単に言うと、よさそうなゲームがあれば、それを買い取りなりなんなり行い、自社からそれを出版するということ。
甘い蜜だけを吸ってボドゲで金儲けをしたいということだった。

話を聞いていると、そんなにボードゲームに対して敬意などもあるという感じもせず、印刷所さんやデザイナーさんなどにも、断れても何度も金額を下げる打診を迷惑だと思われ続けても連絡をし続け、なんとかさせるみたいなことをやってもらうと宣言もされた。
※ボドゲ界隈を殺す気だろうか

また、一番問題があるだろうと思ったのがこのアドバイザーである。
この人物は、少なくともボドゲわかってる感を出しているにも関わらず、今回の募集(待遇がボードゲーム制作者をなめきっている・彼らがやろうとしていることはボドゲ界隈の寿命縮める)に関して何も意を唱えていないところだ。
何やらボドゲ界隈には「アーティスト」と「デザイナー」がいるみたいな怪しい勧誘みたいなことを言い出した。

要約すると、狙ってボドゲを作って売ることが出来る人物と、好きな物を作って売る人物がいるみたいなことらしい。
正直どうでもいい内容であったが、面接にきている以上聞くしかないので仕方なく聞いていた。

そして彼は自分は考えて作って売れるものを作ったと言っていた。
確かに売れてはいるが、他の作品はあるのだろうか?そして私の周りに彼の作品を持っている人は一人ぐらいしか居なく、私も含めて彼の「名前・サークル名は誰も知らない」そして、1個ヒットしたものがあるからという井の中の蛙状態だなーどこの業界にもいるんだなーと思ってしまった。
彼は「ボードゲーム」を「金儲け」としか見ていないというのが話し方含めてわかった。
※ボードゲームを利益目的で作ったりすることを批判しているわけではなく、色んな製作者の人への敬意などもあまり感じられない

私がこの会社に期待していたのは、大企業ゆえに新しいボドゲ制作などのチャンスがあるのでは?と思ったが、そういうことはさらさらする気もなく、他人の褌で飯食っていくだけの、ボドゲ界隈の寿命を縮める案件だった。

また、この企業がボドゲ販売をやめたとしても、社内の他の部署に移って仕事をすることができると再三いっていたのだが、何を勘違いしているのか、こちらはボドゲに関わりたくてきたのであって、どうやらこの大企業様に入りたいと思って「面接にきた」とみているようだ。
話を聞いていてポカーンという状態、そしてこれはいわゆる大企業病だ。

また、今回の仕事内容を簡単にゲーム業界で説明するならば下記だろう。
「ゲームの仕様書を書いて」「ゲームのスクリプトをやって」「営業もやって」「新しい企画書も作って」「デザインもして」「プログラムもする」
という仕事内容を手取り20切るレベル、実質残業代なしで依頼したいということらしい。
上記の内容を表に記載しないのは、記載すると応募者が来るわけがないと踏んでいるから、あえて伏せて面談にきたら伝えていると思われる。
※社会で働いたことがある人間ならこの金額でこの仕事内容は普通やらない
 この時点でボドゲ界隈の人間を使い捨てる気満々である。
 なんのためにアドバイザーがいるのだろうか?彼は正気だろうか

また、業務委託に価値はないというような発言もあり、私は業務委託希望だったのだが、業務委託(笑)みたいな考え方をしている企業さんでもあったようだ。

表向きの良さそうな所、代表の方が載っているツイートやそいつと仲良く映ってるツイートなどを見る限りではボドゲ界隈に光をもたらす!みたいな見え方もしているが、やろうとしていることはそれとまったく真逆のため
関わられる方は気をつけたほうがいいだろう。

個人的には、募集開始から面談、募集している人材への期待の無さ(報酬ややること)、業務委託軽視、面接後の約束を守れない、等々あり、関わらない方がよいと思う。

私は面談を終えた後、採用になった場合はお断りお祈りメールを返そうと思っていたので今回結果はどちらでも問題なかったが、時間を取って面接などを行った身としては、誠意のない企業ということを知ってほしいと思ったため、ボドゲ界隈を喰い物にする人達に利用される人を減らしたいので、備忘録として今回残すことにした。

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