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ニート@インドから会社員@ジャパンへ

1年ぶりに会社に復帰することになりました。
異動も多くバタバタしていたのにも関わらず色々と調整いただいた会社の皆様に感謝…戻れる場所があるというのはとても有難いことだ、と感じています。

一方で、「1年いないだけでこんなに忘れるのおおお自分の海馬インドにおいてきたんか?!!」という記憶喪失(というかインド刺激による記憶上書き?)と「ジャパンこまかっっ!!!」という文化差に驚きモモノキ何とかの木でポカーンとした日々というのが正直なところです…
産休後ってこれに子供のお世話があるんですよね…スンって職場復帰してる人本当にすごくないですか‥‥(大尊敬)

産休から戻られた方が「記憶力が落ちている!」と自己嫌悪に苦しんでおられるのを見たことがありますが、やはりシンプルに1年でも職場から離れると(インドでもオンラインでNPOの仕事はしていましたがそれでも)本人が認識している以上に仕事のやり方、進め方を忘れているなと感じています。ブランクがあればあるほど本人も組織にとってもキツい部分があるのは事実だな、と感じている次第です…

特に仕事の進め方に関しては、オフィシャルな仕事はしていなくても、文化や過ごし方は仕事にも影響するようで、「とにかく手段を選ばずにバイタリティーと勢いで物事をなんとかする」という生活だったインドから、「すべてのこまかああああい調整をしたうえで物事を進める」日本では両者の差から来るカルチャーショックが大きく、まだなじめていないところが多くあります(日本人なのに…え…)
「インドに行くと人生変わる」とよく言いますが、人生と言わずとも物事の見方はとても変わっているなと痛感…

物事に対する基準も大分インドになっており、これもなかなか厄介。
たとえばオンラインで研修をやろう!となったとき、インドに行く前にはどんな小さな不測の事態も防ごうとそのための予防策を最大限に打って仕事をしていましたが、インドから帰ってきたら「いや~誰も停電で落ちることもないんだし、電気があるならなんとでもなるやろ(というかインドだったら何でも起こりうるし対策が無駄じゃね?)」というマインドに変化。

インドのオンライン授業で「雨で電気が落ちたので友達の家から参加してる」とか、「今日は停電が多いので欠席」なんていうクラスにいたので、日本のオンライン研修は安定的な電気が通じてて本当に素晴らしいと改めて。「すべてのことを力づくでなんとかする」マインドのインドにいると、電気が通ってればなんとでもなるんじゃ!となってしまう。これはなかなかに日本企業マインドとかけ離れており、適応が難しい…両者を行き来しないといけない駐在員は本当に大変だなと感じている次第です…

牛も何の合図もなしに向かってくる国インド

常に確実なことなど何もなく、段取り・準備がほぼ意味をなさないインド(手持ちの者や人でなんとか目の前の物事を解決するというジュガードという面白い考え方も含まれ)という国にいて、細心の注意を払ったうえでの準備を行う国ジャパン…違いすぎる…(ぽかーん)そしてそれが故に「この細かい調整をせずにとにかく勢いで前にいこーぜー!おー!」という自分の小さいインド人のおっちゃんが騒ぎ出すので抑えるのも大変。笑

その差に圧倒される一方でインド生活で得たものもたくさんあり、その中の1つが青空と綺麗な空気に感動できること。毎朝青い空を電車から見るたび、駅からオフィスに行く中で見るたびに「なんて青いんだ…なんて幸せな国に生まれたんだ…」と幸福なため息をつきながら、爆音でインド映画サントラを流しながら会社に通勤する日々。一度エアポッドが誤作動してエレベーターでヒンディー曲爆音が流れてギョッとされましたが…(ちなみに意味は何一つ理解しないまま聞いています)

ちょっと(だいぶ)むせちゃうインドの大気汚染

日頃お世話になっている取引先の方に「もうインドニートからのギャップが大きくてしんどいですよ~」という話をしていると、「リエントリーショック(逆カルチャーショック)というのも意外と大きいですから、気を付けてくださいね」と言われて調べてみると、なかなか当てはまることも多く。

"逆カルチャーショックとは、『海外生活を終えて自分の慣れ親しんだ環境(文化圏や国)に戻ってきた者が経験する、自分の文化への再適応に伴い感じてしまう驚きや戸惑いのこと。』"

私はたった1年でしたが、インドの文化に魅了され、自分が元気がない時に舐める飴もアーユルヴェーダのサプリメントも元気が出る食べ物もすべてインド土着のもの、洋服もインド服だらけの状態、なんでもありなインド(+ニート)が性に合っていた部分もあり、1年ですらこのショックが大きかったのだと思います。海外生活が長い方は要注意なのだと改めて感じました。
服装がちょっと派手(自己認識)気味ですが、もうこれは変えずにずっと派手な格好で元気に通勤する予定です。

身の回りで帰国された方がおられたら、その国のことを聞いてあげたり、体調を気にしてあげたりするときっと嬉しいと思いますので皆さまぜひ…

さすがに牛がいない毎日には慣れましたが、なんというかシンガポールに移住したような感覚で日々を過ごしています‥‥
とりあえず、勢いで全てを解消しようとせずに新入社員の気持ちでジャパニーズビジネスパーソンを学び直します…トホホ…それでは来月は少しジャパニーズに無事適応できることを願って…(半分諦め)

チャイが恋しいぜ…



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