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戸田橘 花橘の蒸留水フラワーウォーター ワークショップ

去年参加して、橘の花が咲くのを今か今かと待ちわびていました。
ようやくちりこさんが咲きましたよ!とFBでワークショップ開催をお知らせしてくださいました。春先は気温が下がり、開花が遅れていたようです。

戸田道の駅くるらに到着し、さっそく近くの橘の畑に行き、お花摘み。橘の甘いやさしい香りに包まれながら花を丁寧に摘んでいきます。
といいたいところですが、結構ワイルドです。花はすぐに落花してしまうので少し枝を振ると下に落ちます。橘の蜜をもとめてきた虫さんたちも一緒です。小さな虫をよけ花だけを袋に入れてくるらに持ち帰ります。


橘の花です。とても小さく可憐な花です。花の5片に広がったところは花弁です。

花は真ん中のこの部分。香りも花弁と鼻の部分では全く違います。花弁や葉はグリーン調のシャープな香り。花の部分は甘い香り。

今年は2種類の蒸留方法を見ることができました。
ちりこさんたちが使っているのは日本に10台しかない蘭引(ランビキ)式の蒸留精製窯。
一番下でお湯を沸かし、中段にお花を入れ蒸しあげて、一番上には冷却水を張り、蒸気が冷やされ精製水が作られるというもの。

加温されると蒸気が部屋中に甘い香りを放ち、もうこの場からはなれたくない、もう何もしたくないくらいのリラックスした状態になります。

もう一点はアランビック式ガラス製蒸留器、サイエンス的で理科の実験室みたいです。滴下するときにウォータースライダーのようにぐるぐるとガラス管を通ってくるので、見ているととても楽しい。

こちらは蒸留する際に網籠に橘を詰めて蒸します。

ちなみにらんびきは2段目に敷き詰め、重しをします。蒸しあがったときはとてもおいしそうになります。橘は蒸し続けるとなぜかふかし芋のにおいになるのです。ですがにおいにつられて食べると、とても苦いのです。

橘の花の精製水ができる間、フレッシュなカモミールティーでのんびりと待ちました。約2時間のワークショップで出来上がった2種類の精製水のお持ち帰り付き。とってもお得なワークショップ!来年もまた参加します。

ちりこさんは戸田橘工房の代表をされています。
https://www.hedatachibana.com/
オンラインショップでも橘を使った商品が販売されていますが、ぜひ沼津市戸田にあるくるらを訪ねてください。戸田はいいところですよ~。

今回のお持ち帰りはたちばなとイチジクのジャム。シナモンが入っていないのにシナモンの香りがする!と評判です。そしてグラデーションがきれいなたちばなと唐辛子。唐辛子の辛さが苦手なまりちゃんも橘の香りでこれなら辛さがいい感じと太鼓判!お茶もこれからの時期は水筒にポンっと入れておくだけでおいしいのです。

今日も精製水をワンプッシュしてお出かけしてきます。

戸田橘について・・・
へだたちばなは、柑橘の祖先で、昔から万葉集や唱歌などに詠われたり、家紋に用いられるなど日本人に馴染みが深い果物です。
今ある橘は交配種が多いのですが、日本固有の柑橘は、萩市に自生しているものは準絶滅危惧種に指定され国の天然記念物にもなっています。
固有種でもある沼津市戸田の橘は、橘の自生地の北限です。

関連サイト
 戸田橘工房 https://www.hedatachibana.com/
 へだたちばなの会 http://hedatachibananokai.com/
 くるら戸田 http://kururaheda.com/
Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%83%81%E3%83%90%E3%83%8A


 


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